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第2章 あの日の出来事






「この続きは、また明日にでも。

 私、これから職員室へ行かなければなりませんので―――」


 放課後、質問が一瞬だけ途切れた合間を狙って

 無理やり挨拶を捻じ込んでけん制し

 迫る少女達を振り切って教室を出る。


 逃げるように外へと飛び出してから

 出来るかぎり平静を保ちながらも急いでその場から逃げ出す。

 しばらく歩いた後に周囲を見渡し、誰も居ないこと

 確認すると安心からつい、ため息が出る。


 転入生に興味を持つのは理解出来るが

 周辺のクラスからまで集まってくるとは

 さすがに予想外だった。


 そして他意は無いのだろうが

 どこの出身だとか、今まで何をしていたのだとか

 色々と質問攻めに遭ってしまった。


 まあ、こういう時のためにも

 あれだけの金をかけて履歴を用意したのだから

 惜しみなく使わせて貰った訳だが。


「あら、こんなところでどうしたのかしら?」


 後ろからの声に思わず振り向くと

 そこには朝、見かけなかった顔があった。


「廊下の真ん中で考え事は、危ないわよ?」


 そう声をかけてきたのは


 フラン=ディーリット


 身長は女性の平均より少しだけ高め。

 長い髪を非常に大きめで緩い三つ編みのようにしながら

 リボンでまとめているのと

 非常にスタイルが良く、胸も特に大きいのが印象的だ。


 田舎の中の田舎と呼ばれる山岳地方出身の娘だそうだが

 その纏っている空気とでもいうべきか

 それとも、誰にでも対等に話す度胸というべきか。


 とてもではないが、地方出身の・・・。

 ただの地方貴族の娘とは思えない雰囲気を持っている。


「私達でよければ、いつでも相談に乗りますわ」


 フランの隣に居るのは


 ルナ=フォルグ


 ダムル元帥の右腕と言われ、数々の武勇伝を持つ

『ライナス=フォルグ将軍』の娘だ。


 肩にかかるぐらいの髪は、少し内側に向いている。

 その髪には三日月の髪飾り。


 フランほどではないものの、スタイルが良く胸も大きい。

 何より見た目が美しい少女は、その愛嬌のある笑顔で

 人当たりも良く、学園内でも人気は高いらしい。


 だが、どうしてか私には

 彼女の笑顔や仕草が『嘘っぽく』見えてしまう。


 そう、まるでご機嫌伺いに来るだけの

 内政官や権力に忠実な地方領主達と同じような

 何とも言えない笑みだ。


「・・・今朝は、2人とも見かけなかったわね」


「気が付けば、皆さん寮を出られていたもので。

 どうせなら、誘って頂きたかったわ」


「私は、今朝は用事があったもので」


 この2人も、同じ寮生だ。

 今朝は、居なかった2人だが

 まあ理由は、本人達が話した通りだろう。


 2人は、クラスも隣ということもあったりするので

 セレナ達よりかは、関わる機会が少ないと言えるが

 同じ寮生である以上、それなりの関係は維持する必要があるだろう。


「では今度、皆さん一緒に寮を出ることにしましょうか」


「あら、それはいいわね」


「そうですわ。

 せっかく皆さん同じ寮生なのですから

 もっと打ち解けていきたいですわ」


 フランの言葉に続くように、ルナも賛同の声をあげる。


 話の流れから軽く提案しただけだったが

 意外と好評というか、何というか。


「(社交辞令程度の認識だったのだがな)」


 どうやら彼女達には、そういった雰囲気が伝わらなかったのか。

 それとも私が、そういった貴族共の相手が長かったせいで染まってしまっているのか。


 まあ、そんなことを考えているだけで十分自分も染まっているのだろう。


 そんな会話をしながらも、校舎を出て学校の敷地内を歩く。


 すると目の前にそれなりの大きさを持つ建物が見えてくる。


 落ち着いた外観だが、細かい装飾などの豪華さも垣間見え

 大貴族の屋敷だと言われても誰もが信じてしまうだろう雰囲気を放っている。


 この建物こそ、学園の寮。

 今、私が住んでいる場所だ。


 入り口の扉をゆっくりと開け、中へと入る。


「あら、皆様。

 お帰りなさいませ」


 玄関にちょうど居たのだろうか。

 正面から1人の少女が声をかけてくる。


「たたいま、エリーゼ。

 アナタも今、帰ったの?」


「あらエリーゼ様。

 わざわざのご挨拶、ありがとうございます」


 フランがいつも通りな返事をすると

 そんな挨拶とは対照的なほどに丁寧な挨拶で返すルナ。


「そんな丁寧で無くとも大丈夫ですよ」


「いえいえ。

 エリーゼ様は、一国の王女様です。

 そんな方に無礼な行いは・・・」


「気になさらないで下さい。

 ここでは、1人の学生でしかないのですから」


 ルナの態度に苦笑するエリーゼ。


 肩を超えるぐらいの髪の半分ぐらいを

 後ろにまとめてリボンで止め

 緩いポニーテールを作っている。


 色白で、細身。

 身長は女性の平均ぐらいだろう。


 いかにも王族であるという雰囲気を持つが

 身に着けている装飾品は、どれも少し控えめ。


 だが目の前の少女は、ルナの言うように一国の王女。


 エリーゼ=ハーベセン=ガーランド。


 ガーランド王国という小国ではあるが

 王国が存在し彼女は、そこの王女なのだ。


 我らの国と帝国という2つの巨大な国に挟まれた小国。


 思い切って攻め落とそうという案が出たこともあった。

 恐らく帝国側も同じことを話し合ったことだろう。

 だが、どちらかが攻めれば残った方がガーランド側につくだろう。


 それに小国とは言え、そんなに簡単に攻め落とせるほど弱小という訳でもない。


 だからこそだろうか。

 ガーランドは、その外交術を磨き

 その時に合わせて、2つの国の間を動き続けた。


 そんなガーランドに両国共が、強く文句が言えなかったのは

 どちらも大国同士で戦い、余裕が無い状態で

 ガーランドまでも本格的に敵に回したくないという本音があったからだ。


 しかし、ようやく戦争が終結したとなれば

 ガーランドの重要性は、一気に下がるだろう。


 だが、さすがガーランドというべきか。

 価値が下がり、不利益な交渉などを持ち込ませないために

 王女である彼女をフォレスに通わせたのだ。


 簡単に言えば人質である。


 一応、どちらが勝戦国かと言われれば

 あの国境付近の大激突を制した我々だろう。


 だからより強者であるこちら側に

 従属の意思を早々に見せることで

 国としての立場を守ったのだ。


 それは、おそらく王女本人も解っているのだろう。

 時折見せる寂しそうな表情は、彼女の本心なのかもしれない。


「ああ、みんな帰ってきたんだね」


 奥から声が聞こえてきたと思えば

 廊下の向こうからアリスが出てくる。


「ただいま帰りました、アリスさん」


「う・・・そんな目で見ないでよ・・・」


 少し非難の色を含んでみたのだが、即気づくあたりは

 流石、商人の娘。

 空気が読めるということなのだろう。


「別に私は、何も言っておりません。


 ・・・そうですね。

 ただ、1つだけあるとするなら

 放課後に声すらかけずにお帰りになられた

 同じ寮生の方が居たことに、少しだけ寂しさを覚えた程度です」


「・・・十分、根に持ってるじゃない。

 あ、アタシだって一応声をかけようと思ったんだよ?

 でも、あんなのどうしようもないじゃない」


 確かにあの祭りのような騒ぎが

 まさか放課後になっても続くとは

 流石に予想外ではあったが・・・。


「・・・もしかしてアリス。

 アナタ転校初日で質問攻めにされているであろう彼女を

 まさか放置してきた訳じゃないでしょうね?」


「えっ!?

 ・・・いや、まあ・・・その・・・」


 後ろから話に入ってくるフランだが

 話の流れや状況を考えれば、そうであることは明白な訳で。

 それをあえて言うのは、間違いなく面白がっているのだろう。


 それぞれが会話をしながらも食堂へと入っていく。


「あら、どうしたの?

 何だか賑やかじゃない」


 するとそこには、先客が居た。


「セレナさん、ただいま帰りました」


「あら、セレナ。

 良いものを飲んでるじゃない」


「私が用意したものではないけれどね」


 セレナに挨拶をしている後ろから

 フランが割り込んできた。


 確かに良い香りのする飲み物を飲んでいるようだ。


「おや、お姉様方。

 お帰りなさいです。


 よければお姉様方の分も、用意しますよ?」


 奥の厨房から出てきたカレルが

 ティーセットを持ちながら現れる。


「そうですね。

 では、頂きましょうか」


 自然と皆が席に座る。


「・・・あっ!

 そう言えば、セレナも共犯じゃないっ!」


 寮生全員で、ゆっくりとお茶会を愉しんでいる最中に

 突然声をあげるアリス


「ん? 何? 共犯?」


「・・・ちょっとアリス。

 いきなり大きな声を出さないでよ」


 いきなりのことに、セレナは首をかしげ

 フランは、非難の声をあげる。


「だって、セレナも今日の放課後は

 アタシより先に帰ってたじゃない。


 ほら、リシアさんに声をかけて帰らなかったのは

 アタシだけじゃないじゃないっ!」


 味方を見つけたというよりは

 自分だけが悪者扱いされることを嫌うように

 非難の矛先をセレナに向けようとするアリス。


「一体、何の話?」


 話を理解していないセレナに向かって

 必死に説明するアリス。


「・・・事情は、理解したわ。

 で、盛り上がってる所、大変申し訳ないのだけど

 私、ちゃんと挨拶したわよ」


 そうよねっと確認を取るような視線を

 こちらに向けてくるセレナ。


「ええ。

 セレナさんは、しっかり挨拶をして帰られましたよ」


 確かあれは、昼休みの終わりぐらいだっただろうか。

 『今日の放課後は、予定があってロクに挨拶も出来ないだろうから』と

 先に挨拶をしてくれていた。

 このあたり、さすが良家のお嬢様といった所か。


「そんな・・・バカな・・・」


 あっさりと切り返されたアリスは

 机に突っ伏して動かなくなった。


「まったく、おバカな子ね。

 そんなものの仲間を増やしても、アナタへの非難が

 無くなる訳でもないでしょうに」


 そんなアリスの様子に

 呆れた感じで、ため息を吐くフラン。


「・・・でも何だか

 アリスお姉さまを見ていると

 リシアお姉さまが寮に来られた日を思い出しますね」


「そう言えば、あの時のアリスも

 こんな感じだったわね」


「そうそう、アリスが変に慌てていたのを

 よく覚えているわ」


「そう言えば、その時も

 確かお茶会をしている時でしたわね」


 ふと、そう呟くようにカレルが言った一言で

 皆が数日前のことを思い出し。次々に感想を述べる。


 その話題で私は、その日の出来事を思い出す。


 それは、数日前の出来事だった。






第2章 あの日の出来事






 その日は、とても鮮やかな青い空だった。


 王命を受けた直後から準備を始めたが

 それでもかなりの準備期間を要してしまったこともあり

 かなり慌ただしく、強行軍で目的地に向かう。

 

 その甲斐があってか、馬車に揺られ続けて数日ほどで

 ようやく目的地である学園都市フォレスに到着する。


 本当ならば、馬に乗って駆ける所なのだが

 お嬢様という設定のため、念を入れて馬車を使うことにした。

 ・・・まあ騎士学校に入るお嬢様なのだから

 別に馬に乗るぐらい当然なのだろうが、あまり目立っても仕方が無い。


 王都から少し離れた東側にある、この巨大都市は

 人材育成に力を入れるべく、学園に合わせて

 都市そのものを作ったという特別な街だ。

 それもまあ半分建前ではあるのだが・・・。


 街には、一般の騎士学校からエリート騎士学校などもあるが

 この街の中央に位置する都市の名前と同じ学園。

 そう、学園フォレスがこの街の中心となっている。


 元々この場所は、国王の直轄地域であるが

 領主は国王ではない。


 領主として全ての権限を有するのは

 都市の中心地にあるフォレスの学園長、つまりマリエル=ハルマンだ。


 彼女は、とっくの昔に引退しているとはいえ

 我が国でも知らぬ者は、居ないほどの武勇名高き女騎士。


 噂程度に人柄を聞いてはいるが、こちらの活動に支障が出ても困るため

 ある程度は、折り合いをつけて敵に回さないようするつもりだ。


 一見、権力から独立した良い都市にも見えるが

 中心地たるこの学園には問題点も多い。


 そもそもの話だ。

 貴族の令嬢達が、騎士になりたいと願い、通う場所。

 その考えの時点で、既におかしいと言わざる負えない。


 大多数が本気で騎士になりたいなどと思っていないだろう。

 親だって、わざわざ自分の娘を戦場に送りたいと思う訳がない。


 気になって調べてみた結果だが

 『騎士の称号を持ち、将来夫となる騎士の立場や心境を理解でき

  何かあれば騎士として家を守ることが出来る』

 という付加価値を娘につけることにより

 社交界でより優位に立ち、よりよい相手に嫁がせるための手段である

 ということらしい。


 つまり全てではないものの、一部の貴族達からすれば

 『娘を高く売りたい』ために騎士学校に通わせている状態なのだ。


 正直、下らない考えではあるが

 それが当然となっているのも、また今の現状である。


 想力者が登場する以前から、戦場は男が主体だった。

 男よりも基本的に身体能力が劣る女性、しかも年頃の女性が

 戦場に立った場合、男よりはるかに不利だと言える。


 ましてや捕虜にでもなろうものなら

 どういう扱いを受けるのか、何をされるかは、言うまでもない。


 そういう事情もあり、最前線に女性は居なかった。

 ところが想力というものが登場すると事情も変わってくる。


 1人で大軍を相手に出来るほどの力すら持つ者が

 現れ始めれば、戦場の主役は想力者である女性達となってくる。


 そうなると面白くないのは、今まで戦場を支えてきた者達だ。


 女性に多く発現する想力を嫌い

 一時期は想力者全体が嫌われたこともあったらしい。


 そういった歴史もあり、想力者自体を未だに嫌う者も居る。

 そして女性に戦場を奪われたくないと考える男も多い。


 様々な事情により結果として、女性騎士は未だに数がおらず

 その扱いも悪くなってしまっている。


 それでも完全に女性を排除しきれないのは

 想力者が持つ力を、数々の女性達が示してきたからに他ならない。


 だからこそ、下らない理由にも支えられているとはいえ

 『女性専用の騎士学校』などというものが存在しているのだ。


「・・・本当にくだらないな」


 そう呟いた時だった。


「閣下、もうすぐ到着致します。

 ご準備をお願い致します」


 馬車の外から声が聞こえてくる。


「・・・それは解ったのだが

 もう街に入ったのだ。


 その呼び方は、やめてくれ」


「・・・ですが」


「任務に支障が出る。

 いい加減慣れてくれ」


「・・・努力致します」


 いかにも渋々といったその声に、苦笑してしまう。


 そして数分後、目的地に到着する。


 学園の敷地内に建つ、その素晴らしい建物を見て

 思わず見入ってしまう。


「良い建物ですね」


 馬車から荷物を降ろしながら声をかけてきたのは

 メイド姿をしている私の部下。


 首ぐらいまでの長さの髪。

 耳の横には、小さな三つ編みがある。

 無表情な顔をしており、あまり感情を表に出さない。

 細身で少しだけ身長が高く、胸も大きめ。


 異国の血を引いているらしく

 褐色の肌に銀色の髪という少し目立つ見た目をしている。


 彼女の名は


 ミーア・フォント


 我が軍の諜報・工作部隊を率いる部隊長である。


 周囲で同じく荷物を降ろしている者達も

 全て彼女の部下だ。


 こういった仕事が得意な彼女と

 彼女の部下の中でも精鋭の者達を

 今回の任務のために同行させた。


 本来ならメイドとして学園に登録したいところだが

 この学園は、たとえ王族であろうとも

 メイドなどの供を禁止している。


 よって街に拠点を作り、そこから

 様々な支援活動をさせるつもりだ。


「おおっ!? 何っ!?

 一体これは、何の騒ぎっ!?」


 考え事をしていると、後ろから

 何やら驚く声がして振り返る。


 そこには、少女にしては少しだけ

 身長が高めで、少しだけ強いと感じる

 雰囲気をまとった少女が立っていた。


「もしかして、こちらの寮生の方ですか?」


「えっ!?

 ・・・は、はぃ!!」


 こちらが声をかけると、物凄く緊張した返事を

 返してくる。


 まるで教官に睨まれた新兵のような感じだ。


「本日から、こちらにお世話になることになりました。

 リシア=ナリアスと申します」


 頭の中で気持ちを切り替えて

 精一杯の『貴族の娘』を演じる。


「ひ、ひゃぃ!!

 こ、こここちりゃこそ、よろひぃくおにぇがいしましゅっ!!」


 そのあまりの噛みっぷりに

 思わず周囲の空気が止まったように感じる。


「おお~!

 馬車に荷物がいっぱいですねぇ~!」


 どうしようかと思っていた所に助け舟というべきか

 もう1人、少女が姿を現す。


「カァ~レェ~ルゥ~」


「うわっ!

 どうしたんですか、アリスお姉さまっ!」


 いきなり抱き着いてきたアリスに

 カレルは、受け止めきれずに後ろへと下がる。


 そしてそのままズルズルと引っ張られるように

 後ろの方へと下がっていき、こちらとそれなりの距離が開く。


「そんなに押さないで下さいよ、お姉さまっ!」


「だってぇぇぇぇ」


「・・・もう、どうしたんですか?」


「見たよねっ? 見たよねっ!?

 お嬢様だよ、お嬢様っ!」


「確かに、お嬢様っぽかったですけど・・・。

 でも、セレナお姉さま様達もそうですし

 エリーゼ様なんて正真正銘のお姫様じゃないですか」


「いやいやいやっ!

 そりゃそうなんだけどっ!

 でも・・・お嬢様だよっ!?」


「・・・アリスお姉さま。

 割と意味が解らないですよ・・・」


 完全に意味不明なことを言うアリスに

 もはや苦笑することしか出来ないカレル。


「・・・お嬢様、全て荷物を8割ほど運び終えました。

 一応、配置などの確認をお願いします」


 どうしたものかと思っていたら、後ろからミーアに声をかけられる。

 というか、もうそんなに終わったのか。

 相変わらず仕事が早いな。


「そうですか。

 では、部屋を見に行きましょうか」


 2人の少女たちは、今も取り込み中みたいだし

 また後で改めて挨拶すればいいだろう。


 そう判断して、寮の中へと入る。

 寮の中も、シンプルながらも良い雰囲気だ。


 玄関前の階段をあがり、2階の廊下を進む。

 そして一番奥の部屋に到着する。


 扉を開くと中では、まだ数名が作業をしていたが

 もうほとんどが終わっていた。

 年頃の少女の部屋というものが、どういったものなのか

 まったく理解出来なかったため、部屋の中身は

 部下達に任せたのだが・・・。


「・・・年頃の少女の部屋というのは、こういうものなのか?」


 あまりにも『乙女!』と主張する部屋の内装や家具類に

 思わずそんな感想が出る。


「私もよく解らないのですが、テリア達が

 『思いっきり少女じゃなきゃ!』と

 かなり盛り上がって準備していたそうです」


「・・・アイツら」


 部下達の手厚い援護に、思わずため息が出る。


「・・・多少なら今からでも何とかなりますが?」


「費用の無駄だ。

 それに偽装と考えれば、十分に機能していると判断しておこう」


 まあ、慣れてしまえば問題ないだろう。


「そういえば、他の寮生は部屋に居るのか?」


 細部の確認をしながら、気になったことを聞く。


「いえ、まだ戻ってはいないようです」


「そうか。

 あの2人が、最初という訳か」


「挨拶も必要かと思いますので

 食堂で待たれては、いかがでしょうか?


 飲み物の準備も致します」


「・・・そうだな。

 そうさせてもらうか」


 部屋を出て食堂に向かう。


 玄関からスグ近くにある食堂に入ると

 そこは、単なる食堂としてではなく

 皆で集まり、話が出来るスペースにもなっているようだ。


「それでは、スグにご用意します」


 そう言ってミーアが奥の厨房へと向かう。


 初めは、メイド服すら嫌がっていたのに

 今では。もうメイドそのものだ。


「あら、見かけない顔ね」


 入口の方から声がして、そちらを向くと

 少し小柄な少女が立っていた。


「もしかして、寮生の方でしょうか?」


「ええ、そうよ」


 女性の礼儀作法を思い出しながら

 席を立って挨拶をする。


「私、本日からこちらにお世話になることになりました

 リシア=ナリアスと申します。


 よろしくお願い致します」


「ご丁寧にどうも。


 私は、セレナ=バルズウェルト。

 学園では、2年よ。


 セレナって呼んでくれて構わないわ」


 名前を聞いて少しだけ驚く。

 そうか・・・彼女が、あの元帥の娘か、と。


「まあ、あの元帥閣下の・・・。

 閣下の武勇名高き名声は、聞き及んでおります」


「ああ、別に気にしないで。

 ここでは、同じ学生なのだから」


 話には、聞いていたが

 普通のお嬢様とは、少しだけ毛色が違いそうだ。

 特に強い意思を持った瞳が印象的に見える。


「では、セレナさんと呼ばせて頂きます」


「さんも必要ないのだけど・・・」


「いえいえ。

 私のような娘が、国を支える元帥閣下のご息女を

 そのように気安くは―――」


「この学園では、身分を出すことは

 禁止されてる訳だし、私自身も特に気にしてないわ」


 学園フォレスでは、家柄などの身分を使って

 圧力をかけることを一切禁じている。


 例え元帥の娘であったとしても

 そんなことをすれば退学処分になるだろう。


 独立都市であるため、学園には強い権限が発生する。

 そしてそれを陛下自らが認めている以上

 その権力は絶対的な力を持つという訳だ。


「・・・じゃあ、私もリシアさんって呼ぶことにするわ」


「私のことは、呼び捨てて頂いても・・・」


「私のことをセレナって呼んでくれれば、そうするわ。

 私からお願いしているのだから、悩むこともないでしょう?」


 どうやら考え事をしている姿を悩んでいると勘違いされたようだ。

 まあ、それならそれでいい。


「それでは、当面先の話になりそうですね。

 何せまだ私は、呼び捨てにする勇気がありませんもの」


「まあ、気長に待っているわ」


 そう言うと、こちらの正面の椅子に座るセレナ。


「それにしても奥に誰か―――」


「あら、良い匂いがするわね」


 セレナの言葉を遮るように

 食堂に入ってきた少女が声をかけてくる。


「あら、お帰りなさい」


「ええ、ただいま。

 ・・・それで、そちらの方は?」


 私は、作法通りに立ち上がる。


「申し遅れました。

 私は―――」


「ただいまですっ!」


 元気の良い声と共に、また別の少女が食堂に入ってくる。


「相変わらず無駄に元気ね、カレル」


「いや~、それほどでも無いですよ~」


「皆様、ただいま帰りました」


「私も、ただいま帰りましたわ」


 更に次々と食堂に寮生が入ってくる。


 これは、個別に自己紹介する手間が省けた。


「皆様、お初にお目にかかります。

 私、本日からこちらにお世話になることになりました

 リシア=ナリアスと申します。


 寮生活というものをしたことがありませんので

 何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが

 どうぞ、よろしくお願い致します」


 ここでの失敗は、任務そのものの失敗を意味する。

 練習通りに最大限の礼儀作法で挨拶を行う。


「・・・これは、ご丁寧に。

 失礼ですけど、ナリアス家というのは

 どのような家柄でしょう?」


 数秒の沈黙の後、そんな質問がやってくる。


「・・・東の平原地帯を更に南に進んだ先にある

 何も無い土地の地方領主の家系ですので

 皆様のような、特別な家柄では御座いません」


「ああ、あのあたりね。

 ・・・あまりにも綺麗な礼儀作法だったから

 てっきり名門のお嬢様なのかと思ったわ」


 一瞬だけ焦ったが

 どうやらバレたということでは、ないらしい。


「・・・名門でしたら、名前を聞いた時点で

 何かしら覚えがあると思いますよ」


「ふふっ。

 それもそうね。


 そうだ、自己紹介。

 私は、フラン=ディーリット。

 学年は、2年生。


 私も山岳地帯の地方領主の家柄だから

 仲良くしてね」


 そう言いながら軽くウインクをするフラン。

 その雰囲気は、どう見ても地方領主の娘には

 見えないのだが・・・。


「では私も自己紹介を致しますね。


 私は、エリーゼ=ハーベセン=ガーランド。

 学園では、1年生です。


 どうぞよろしくお願い致しますね」


 彼女のことは昔、外交の時に何度か見かけたことがあるので

 実は、知っていたりする。


「ガーランドの王女様にお会い出来るなんて光栄です。

 こちらこそ、よろしくお願い致します」


 お互いに笑みを交わして挨拶をする。

 まあ、こうして素顔で挨拶するのは、初めてだが。


「では次は、私が。


 私は、ルナ=フォルグと申します。

 学年は、2年生です。


 こちらこそ、よろしくお願い致します」


「もしかして、ライナス=フォルグ将軍の?」


 セレナの父親である、ダムル=バルズウェルト元帥の右腕として

 軍では、知らない者など居ないほど有名な武人が

 ライナス=フォルグ将軍だ。


「あら、父をご存じで?」


「将軍の武勇を知らぬ者は、おりません。

 そのご息女に、お会い出来て光栄です」


「まあ、私自身が凄いという訳ではありません。

 ですので、気にせず仲良くして下さいね」


 そう言って笑みを浮かべるルナだが

 彼女の笑みに少しだけ違和感を感じた。


「失礼致します」


 奥でお茶を用意していたミーアが

 お茶と菓子を人数分テーブルに用意する。


「あら、これは良いタイミングでしたわね」


 そう言ってエリーゼが席に座る。


「リシア様付きのメイドをしております

 ミーアと申します。


 皆様、お見知りおきを」


「彼女は、家との連絡のため

 定期的に寮を出入りしますので

 よろしければ、覚えて頂けると助かります」


「学園長様からも、寮の定期的な清掃を条件に

 出入りの許可の特例を頂いております。


 皆様も、もし部屋の掃除など

 メイドの手が必要でしたら、いつでも声をおかけ下さい」


 これは、事前に相談してあったことだ。

 こちらが動く際、どうしても寮生ということが

 足枷になってしまう。


 連絡役として堂々と歩ければ良いのだがと

 事前に相談していたら、向こうから

 こういうことにしましょうと提案があった。


 なので今回は、それをそのまま利用することにした。


「そうなんだ。

 まあ確かに、寮が綺麗になることは

 良いことだものね。


 それじゃ、せっかくだし

 お茶を頂きましょうか」


「ちょっと待って下さいよ、セレナお姉さまっ!

 完全無視ですかっ!?」


「あら、カレル・・・居たの?」


「フランお姉さまも酷いっ!」


「ま、まあ。

 カレルも自己紹介したいわよね?」


「エリーゼさまぁぁ~」


 エリーゼに抱き着くカレル。

 皆、気にしていないあたり

 これがいつもの光景なのだろう。


 だが少しすると

 もう何もなかったかのように

 元気になったカレルが立ち上がる。


「えっと、では。

 私も自己紹介をっ!


 私は、カレル=マレットと言いますっ!


 学年は、1年。

 ごく普通の平民ですので

 よろしくお願いしますっ!」


 元気のある挨拶をする少女を見て少し驚く。

 普通なら、周囲の貴族達に遠慮するだろう平民の出が

 ごく自然に溶け込んでいるからだ。


 家柄を何よりも重んじる連中が多い王都では

 まず考えられないことである。


「あとは、アリスさんだけですけど

 ・・・そう言えば、アリスさんを見かけないですわね?」


 ルナがそう言うと

 カレルが苦笑しながら入口を指さす。


 そこには・・・。


「・・・ちょっとアリス。

 アナタ、そんな所で何してるのよ」


 入口から中の様子を伺うアリスの姿だった。

 ため息を吐きながら声をかけるフランの気持ちも

 解らなくはないほど、挙動不審だ。


「うぅ・・・だってぇ~・・・」


「本当に、手間のかかる子ね」


 そう言って立ち上がったフランは

 アリスの所まで歩いていく。


「で・・・アナタは、一体何をしているの?」


「だって、あの人・・・」


「ん?

 彼女が、どうしたのよ?」


「・・・お」


「お?」


「お嬢様な雰囲気が、物凄いんだよっ!?」


「・・・」


 一瞬、全ての時間が止まった気がした。


「・・・それがどうしたのよ?」


「ち、近寄り難いというか・・・恐れ多いというか・・・」


「あのねぇ。

 元帥の娘や、本物の王女様まで居るこの状況で

 どうして地方領主の娘にだけ、そこまでうろたえるのよ・・・」


「・・・場合によっては

 セレナ様や、エリーゼ様は

 お嬢様・お姫様らしくない、と言ってるようなものに

 なってしまいますわね」


「・・・ッ!?

 そ、そういうことじゃないんだよっ!?」


「確かに、そういう意味になってしまうわね」


「いや、だから―――」


 アリスとフランのやり取りに、ルナの冷静な指摘が入る。

 それにより、更にアリスの立場が可哀想になってきた。


「まあまあ。

 私がお嬢様らしくないのは、私自身解ってることだから

 別に気にしなくてもいいわ。


 それよりも、とりあえず落ち着くためにも

 お茶を飲んでは、どうかしら?」


 アリスに助け舟を出す形で

 セレナは、アリスを席へと促す。


「だから、違うのにぃぃ~」


 しかし、そんな気遣いも

 今のアリスに解るはずもなく

 ただ彼女は、机に突っ伏すしかなかった。



 ・・・・・・・。

 ・・・・・。

 ・・・。



 それから登校までの数日間の間に

 ようやくある程度慣れてくれたみたいだが

 それでもたまに、以前のようなことになる場合がある。


「いっそ、アリスは

 女神様ではなく、リシアさんを崇拝すれば

 いいのではないかしら?」


「相変わらず意地悪だよね、フランは」


 フランの言葉に

 頭だけあげて文句を言うアリス。


「そう言えば、初めての学園・・・どうでしたか?」


 ふとルナが、そんな質問を投げかけてくる。


「そうですわね。

 みなさん、意外と積極的だということは

 理解しました」


「確かにアレは、凄かったものね」


 こちらの言いたい言葉の意味を知る

 セレナが会話に入ってくる。


「そんなに凄かったのですか?」


「ええ、それはもう。

 まさか周辺のクラスからも人が集まるなんて

 去年の入学式以来よ」


 そう言って去年の様子をこちらに説明するセレナ。

 まあ確かに、元帥の娘や小国といえ

 一国の王女と知り合える機会なんて、まずない。


 これを機会にお近づきになりたいという心理や

 人脈作りに利用したいと考える者達が当然居るだろう。

 そのおかげで当時は、入寮希望者も殺到したそうだが

 入寮審査を合格出来た僅かな者達が

 今、目の前に居るメンバーという訳だ。


 入寮者を厳しく制限しているのも、間違いなく

 彼女達のためだろう。


 皆での談笑が、予想以上に盛り上がっている時だった。

 壁側にある大きな時計が、時間を告げる音を出す。


「あら。もうこんな時間だわ」


「今晩は、誰の担当だったかしら?」


「昨日がカレルだから

 今日は、私かしら」


「・・・何かあるのですか?」


「ああ、そう言えばリシアさんには

 まだ言ってなかったわね」


 そう言ってセレナがこちらに向く。


「この学生寮では、全てを学生だけでやるというのが

 決まりになっているの。


 だから寮の掃除は、もちろんだけど

 食事やお風呂の用意・その後片付けまで

 全て私達がやることになっているの。


 そういう訳で、毎日全員でやるよりは

 担当制にしようって話になってね。


 順番に担当で食事や掃除をやってるってわけ」


「そろそろリシアさんにも

 この担当制をやって貰いましょうか」


 横からフランが会話に入ってくる。


「ええ。

 もちろん構いませんよ。


 それで私は、何をすればいいのかしら?」


「一応、今の順番は

 こんな感じになってるの」


 そう言って食堂の横に置いてあった

 一枚の紙を持ってくる。


 料理班:フラン カレル

 掃除班:セレナ アリス ルナ エリーゼ


「あら?

 食事か掃除、どちらか片方のみなのですか?」


 てっきり、どちらも順番が回ってくるものだと

 思っていたのだが、名前が書いてあるその紙には

 食事担当とお風呂・掃除担当という2つで

 分けられていた。


「ああ、これね。

 ちょっと前に自信満々で厨房に入って

 殺人料理を作って子が何人か居てね・・・」


「それ以来、料理が出来る人は食事担当。

 それ以外がお風呂の準備や掃除の担当ということになったのですよ」


 その時のことを思い出したのか

 フランだけでなく、会話に入ってきたカレルも苦笑している。


 つまり殺人料理を作ったのは

 掃除側の誰かということか。


 まあ、お嬢様やお姫様が料理をすることなんて

 無いだろうから、ある意味仕方が無いのだろう。


「あまり掃除班ばかりが充実しても困るでしょうから

 私は、料理側に回りましょう」


「あら、料理出来るの?」


 フランが意外そうな声で聞いてくる。

 まあ、仕方が無い話ではあるが。


「せっかくですから、今日の夕食は

 私が料理させて頂きますね」


「では、私も」


「そうですね。

 メイドに、そこで見ていろと言うのも悪いでしょうから

 少し手伝いなさい」


「はい。

 食材は、ある程度用意してあります」


「相変わらず、準備が良いわね」


 ミーアと会話しながら厨房へと入っていく。


 その様子を見ていた他のメンバーは

 興味ありげに、厨房の入口から

 中を覗くことにしたようだ。


 髪を紐で束ねて袖を上げ

 料理人がする前掛けをつける。


「さて、何を作ろうかしら・・・」


 食材を確認しながらも

 今日の夕食を考える。



 ・・・・・・・。

 ・・・・・。

 ・・・。



「美味しいぃぃぃ~!!」


 メインの肉料理を食べたアリスが

 嬉しそうに声をあげる。


「確かにどれも美味しいわ。

 特に、このスープが良い味してる」


 セレナも満足そうにスープを飲んでいる。


「見た目は、素朴ですが

 味は、王宮の料理人かそれ以上です」


 エリーゼまでもが称賛している。


 ルナやカレルも嬉しそうに食べている所を見ると

 満足しているのだろう。


「それにしても、料理が上手なのね」


「これでも、まだまだと思っているのですが」


「これ以上の何を求めるの。

 料理人でも目指しているのかしら?」


 フランは、多少呆れた声だ。

 彼女からすれば、これ以上を求めても仕方が無いのだろう。


「昔、料理を作った時に『まずい』と言われたことが

 悔しくて、必死に料理を練習していたら

 いつの間にか趣味のようになってしまって」


「なるほど。

 だからこその『まだまだ』なのね」


 趣味なら仕方が無いわとでもいうように

 それ以上の会話とやめて料理を食べるフラン。


 食事が終わる頃、あの紙には

 私の名前が追加された。


 もちろん料理班で。


 そして時間も過ぎ

 皆が風呂の順番を回している頃。


「・・・以上が現在までに判明しているものです」


 ミーアから手渡された資料に目を通す。


「なるほど・・・では、明日に仕掛けてみるか」


「それでは、閣下の身に―――」


「私の方は、問題ない。

 まさか私が負けるなんて思ってないだろうな?」


「いえ、そういう訳では・・・」


「なら決定だ。

 そっちは、そっちの仕事をしろ

 これは、命令だ」


「・・・わかりました。

 部隊に徹底させます」


「なら、あとは拠点で待機していろ」


 その言葉で彼女は、一礼すると部屋を出ていった。


 一人になると、資料を鍵付きの箱の中に入れて

 鍵をかける。


 軽く伸びをすると、窓から外を見る。


 雲の無い綺麗な夜空に月が浮かんでいる。


「さて、どうでるのか・・・愉しみだ」


 相手も運が無いな。

 よりにもよって、この私を相手にすることになるのだから。






 第2章 あの日の出来事 ~完~






まずは、ここまで読んで頂きありがとうございます。


ようやく投稿する準備が完了致しました。

再調整は、非常に長く険しい日々でした・・・。


序盤は、どうしても説明やらが多くなるので

通常回が多くなりますが、そのうちバトル系も

入ってくるので、まあそちらが楽しみだという方は

もう少し気長にお待ち頂けると・・・。


ちなみに今回の主人公は

最強系の主人公です(今更)


よろしければ、今後も暇つぶし程度に

読んでいただけると幸いです。

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