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二十六


「うっわ、お化けの出そうなとこじゃねえか、気持ち悪いな」


目に映る廃村に対してありのままに述べるボウを片目にサクラの心臓はどくどくと大きな音を立てていた。


(……村に戻ったら、ボウはアサにこのことを言う。 そしたらわたしは、また自由のない生活にもどってしまう)


サクラを虐めることをお気に入りの遊びとしているボウがこのまま村に戻って黙っているわけがない。



「ねえ、」


意を決して口を開いた時であった。ボウは突如立つと声を上げて手を振りだした。


「あ! おーい! こっちこっち!」


はっとしたサクラはボウが見ている方へと首を回す。村の反対側、奥の方から松明の火が揺らめいて見えていた。それはまるで悪夢の再来のような嫌な予感を感じ、サクラは考えるよりも先に走り出していた。


「って、おい、なんで走るんだよ?!」


ボウが後ろから叫ぶが、走り出したサクラに続いて追いかけてくる。松明の持ち主たちも2人の足音に気づいたのか此方へ向かってきていた。


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