表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第1話

彼は見知らぬ天井で目を覚ました。

病院の天井らしからぬ、木造の建物である。

首だけを動かすと当たりを見渡した。


傍には金髪の美女が座ったまま船を漕いでいる。

ここは病院..なのだろうか?

傍にいる美女は民族衣装のような服を着ている。事故の記憶はあるがそれ以降の記憶はない。案外、長い間寝て病院じゃない所に移されていたりするのだろうか。

そう一人自分を納得させようとしつつ、ふと思い出した。


「はるは...はるはどうなった?」

とてもとてもか細い彼の声ではあったが、美女が反応した。


「起きた?起きたのか!」

彼女は一安心した顔でこちらを見た。


「はるはどうなった..?」

彼は繰り返す。


「はる?何だか知らないが生きていてよかった。大丈夫だとは思うが見せてくれ。」

彼女はそう言ってこちらの目を見つめてきた。


「はる、俺の息子はどうなったんだ!?」

先ほどまで意識を失っていた男は必死の形相でそう声を荒げる。


「息子だと?森にはお前しかいなかったが...。何よりまずは体を見せてくれ。お前は森の中で死にかけていたんだ。とにかく話は後だ」

彼女はこちらの目を見ながらボソボソと声を出し、右手を彼の心臓の上にのせた。


「ヒーリング」

そういう彼女の声と体を巡る暖かな力。

そして彼の目の前に出る一つのメッセージ。


「カルラがステータスへのアクセスを申請しました。YES NO」


「なっ、なんだこれは?」

「メッセージも知らぬのか??このままでは治療が進まぬ。YESと言ってくれ。」

「い、YES」


目の前に広がる「認証しました。これよりステータスを表示します。」という文字。

彼は混乱しつつも、まるでゲームのようにステータスが表示される。


----------------------

名:イチロー

種族:人

レベル:1

HP35/90

MP0/15

ATK:15

DEF:11

MAT:1

MDF:1

DEX:70

スキル 8

特技 2

魔法 2

----------------------


「な、なんだこれは?」

彼はそう声を荒げるが彼女は取り合わない。


「ふむ、なんとも歪なステータスだな。だが、何より休息し体力を戻す必要があるな。」


彼女はボソボソと小さく話し、

「スリプル」

そう声を出した。


その言葉とともにきた強烈な眠気に逆らえず彼はまた意識を失った。



処女作です。

短文にはなりますが少しずつ書いていきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ