エピローグ
「ほらほら、アレク様! 新聞社に手を回したの私なんですから!ちゃんと熱愛報道を見てくださいよーー!」
「嫌だーー! 完全に俺の公開プロポーズになっているじゃないか!」
朝から、アレク様の絶叫が屋敷に響く。
もう。夜はとっても素敵だったのに、この残念王子め!
「ほらアレク様、駄目です!ちゃんと見てください! 王都日報の朝刊に載ってますよ!」
「見たくない! なんで俺の“誓いの言葉”が全文掲載されてるんだ!!」
翌日の新聞には、レオナルドの王太子就任と、もう一つ。
――『殿下、麗しの幼なじみの令嬢へ星空の誓い! “君を生涯守る”と跪いたらしい』
“殿下はこの時、私の手をそっと握ってくださったのですわ。ええ、とても優しい表情で!”(証言者:エリーゼ・ルーベンス子爵令嬢)
翌日、王都の社交界はこんな噂で持ちきりだった。
「なあエリーゼ。跪いてないよな?」
「はい、跪いていませんね!」
「じゃあなんで噂になってるんだ!?」
「“そのくらいしてほしかった”という私の希望を話しただけで……」
「希望を事実みたいに話すなーー!!」
顔を真っ赤にして、震えているアレク様がかわいい。
「まぁでも、ロマンスは大事ですよ?」
アレクシスは空を仰ぎ、私は誇らしげに微笑む。
「私の王子様。どこまでもついていきますからね!」




