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9話: 歪む選択
交錯する通路を抜けた慧と雫の前には、二つに分かれた廊下が現れた。
一方は光が安定するが長く複雑、もう一方は短いが揺らぎが激しい。
「……どちらを進むべきか」
慧は分析者として、光の揺らぎや通路のパターンを計算し、最適な選択肢を探す。
雫は直感で空間の安全度を感じ取る。
「短い方は危険だけど、タイミング次第で突破できるわ」
二人は意見を交わし、迷いながらも進むべき道を決める。
選択の結果は、ただの進路ではなく、心理戦と危険回避を同時に試す試練でもあった。
廊下を進む途中、床の揺れや壁の微細な光の変化が二人の判断を揺さぶる。
「右に寄って、揺れが収まる瞬間に進め」
慧の分析に従い、雫が一歩を踏み出す。
二人の連携と判断力で、危険な揺らぎをかわしながら廊下を進む。
「突破……成功」
慧は深く息をつき、雫も安心した表情で頷く。
歪む選択は、分析力と直感、そして判断力の総合試験だった。
二人は次なる試練に備え、互いの呼吸を整える。




