4/13
4話: 迷宮の深層
潜入者の影をかわした慧と雫は、さらに奥へと進む。
目の前には巨大な迷宮が広がっていた。壁面に反射する光が複雑に揺れ、床も天井も重力の感覚を狂わせるように見える。
「……この迷宮、ただの構造じゃない」
慧は分析者として、光の反射や空間の歪みを観察し、進むべきルートを計算する。
雫は目を閉じ、直感で空間の揺らぎを感じ取る。
「ここを進めば光が安定する……」
迷宮の中で、偶然に他の参加者と出会う。
お互いの動きや表情から情報を読み取り、戦略的に行動する必要がある。
「慧、右に回り込むと障害物が少ないわ」
雫の指示で二人は危険な通路を避け、順調に進む。
迷宮の深層は、情報の解析能力と直感の精度、そして即時判断力を試す極限の試練だった。
やがて二人は、光が完全に安定した空間にたどり着き、一息つく。
「突破……したな」
慧は深く息をつき、雫も頷く。
迷宮の深層を越えた先には、さらに複雑で過酷な試練が待ち構えていることを、二人はまだ知らなかった。




