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2話: 異次元初挑戦
施設に足を踏み入れた参加者たちは、初めての課題に直面した。
中央には透明な球体が宙に浮かび、その中で光と影が不規則に交錯している。
「これが……初戦の課題か」
慧は分析者として冷静に観察する。光の揺らぎ、空間の歪み、球体の微細な変化。
雫は目を閉じ、直感で球体の揺らぎを感じ取る。
「ここを進めば光が安定する」
課題は単純に見えて、極めて難解だった。
「この光と影のパターンを解析し、球体の中心に到達せよ」
他の参加者も動き出す。初戦のため、互いに警戒しながら情報を観察する。
慧は情報の断片を統合し、雫の直感を組み合わせて進行ルートを決定する。
「……右、次に左、光が安定する瞬間に動く」
雫は慧の指示に従い、二人は完璧な連携で進む。
途中、他の参加者が意図的に妨害を仕掛けるが、慧の分析力と雫の直感で難なく回避。
最後の一歩を踏み出すと、光と影は完全に安定し、課題はクリアされた。
初戦突破――だが、参加者たちの警戒心と緊張感は一層高まった。
慧は深く息をつき、雫は微笑む。
「初戦は成功。でも、ここからが本当の戦い」
雫の言葉に、慧は小さく頷いた。




