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12話: 絶対領域
光の迷路を抜けた慧と雫は、「絶対領域」と呼ばれる空間に足を踏み入れた。
ここでは、空間全体に異次元情報の断片が飛び交い、常に解析と直感の判断が求められる。
「……ここが核心か」
慧は情報を整理し、断片から全体像を推測しようと頭を巡らせる。
雫は目を閉じ、揺らぎの中から安全な進路を感覚的に捉える。
「ここを進めば光が安定する」
だが他の参加者も絶対領域に入り、心理戦が激化する。
妨害や情報の隠蔽が入り乱れ、互いの思考を読み合う緊張が空間を支配する。
「……突破する」
慧と雫は息を合わせ、絶対領域の中心へと進む。
光と影の揺らぎが安定した瞬間、二人は互いの連携が正しかったことを実感する。
「やっと、ここまで来たな」
雫が微笑み、慧も小さく頷いた。




