『存在の余白』
掲載日:2025/11/01
『人』という存在について書いています。
風は誰にも属さず
空は誰にも応えない
それでも
ひとは 声なき声に応えようと
影を纏い 名を捨て
存在の輪郭を探す
寄る辺なく
依るものは遠い幻
あてのない 粒子として
沈黙の深みに触れる
誰かのためでもなく
何かのためでもなく
ただ 人間であることを 希み
終わりの気配に 儚い夢を描く
だが その根は 時の砂に 流されてゆく
夢は ただ夢と知りながら──
その静けさに ひとは沈む
誰にも知られぬ あの場所に
--------------------------------------------
読んでくださった方々、ありがとうございました。




