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人の蟹を食べるんじゃない。

作者: 三春星秋

やられた。冷蔵庫にあった蟹が取られた。

今日の晩御飯にしようとしていた蟹が無い。

昨日、あいつに取られた。


「人の物を取ってはいけない」

当たり前のことを知らないのか、あいつは。


問い質そうと思い、電話をした。


あいつは悪びれもせず。

名前、書いとけよ、と一言。


何を言っているんだ?

アイスに名前を書くなら

分からなくはないが蟹である。

蟹に名前を書くことなどあり得ないことだ。

まして、ここは俺の家で名前を書く必要はない。

あまりにも常識が無さすぎる。

えぇ…と呆れた声がため息と共に出た。


電話は俺から切った。

冷蔵庫を開けて再度、確認する。

蟹は無い。蟹は無い。

蟹は無いから晩御飯も無いことになる。





俺は、何故か無性に、かに玉が食いたくなった。


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― 新着の感想 ―
盗人猛々しいとでもいうべき友人でしたね。 かに玉も美味しいので、主人公はかに玉を食べて気分を落ち着けて欲しいところです。
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