第5話︰怪我してた子は──
お待たせしました。
今のところは、擬人化する予定ありません。(今のところは。もしかしたらいつか心変わりするかも…)
【訂正しました】
・職業レベルを削除
・普通のレベルを追加
声が聞こえた先にいたのはとかげのような生き物だった。
どうしたんだろう……
「ねえ、君。お母さんはいないの?」
「ぴ、ぴゅ〜……」
「あっ、ごめん。怪我してたんだよね!≪ヒール≫」
さっき覚えたばかりのヒールをかけてあげる。一回じゃ治らなそうなので、何回もかける。
一回に使うMPは5。少ないように感じるけどその分効果は少ないから。
怪我を少し治すっていう効果。たぶん、スキルレベルが上がるごとに効果が上がると思うんだけど…
「ふぅ、もう大丈夫かな。」
何回もかけてあげるとまだ動き方に違和感があるけど目立った傷はなくなった。
(でも、どうしよう。まだ街も見つけてないし、この子が食べるものもわからないし。)
もし、連れて行っても食べ物とかがない可能性もある。
でもまた怪我しちゃう可能性だったあるんだよな……
そして一分ぐらい考えてようやく結論を出した。
「…じゃあ、俺はもう行くね。元気にしてね。」
俺はとかげ?にそう言って、さっきまでやっていた川探しをまた始める。
水がなきゃ、俺も死んじゃうからね。
てくてくてく。
ぺちぺちぺち。
……なにか、後ろから可愛い足音が聞こえる。
まあ、気にしないでおこう。
てくてくてく。
ぺちぺちぺち。
…また聞こえた。
よし、止まってみよう。
試しに止まってみるとと足音が消えた。
そして、また歩くと…
また聞こえた。
(まあ十中八九、あのとかげだよね。でも置いていくって決めたし…
それとも、いっそのことテイムしてみるか?いや、本人に了承を得てからにしよう。)
「ねえ、君。」
「ぴゅ!?」
「お母さんやお父さんはいないの?」
「ぴゅ、ぴゅ〜」
えっ、この反応を見る限りお母さんもお父さんもいないんだ……
「いないなら僕に一緒についていかない?」
「ぴゅ?ぴゅい!!!」
とかげ?は目が輝かせながら大きな声で返事をした。
う、かわいい…
この返事は一緒について言いたいっていうことかな?
「ありがとう。じゃ、じゃあテイムしちゃうね。≪テイム≫」
初めてこのスキル使ってみるため少し戸惑ったが、スキル名を唱えた瞬間俺ととかげ?が温かな光りに包まれた。
この光り方はテイムが成功したということだと思うが、それよりもこの子と俺が繋がった気がした。
「そうだ。もしかして…ステータスオープン」
名前:那須与一 種族:ヒューマン 性別︰男
職業:テイマー 職業Lv1(≪未定≫幼龍 Lv1)
HP:120/120 MP:50/100
攻撃力:70 防御力:60 敏捷性:70
器用力:9999(固定) 知力:40 精神力︰45 運︰9999(固定)
パラメーターポイント︰0
スキル:弓術:Lv10、ライディング︰Lv6、アイテムボックス︰Lv5 気配察知︰Lv2 剣術︰Lv1 身体強化︰Lv1 テイム︰Lv2 解体︰Lv2 回復魔法︰Lv1 鑑定︰Lv1
スキルポイント︰0
装備:初心者のローブ、初心者のブーツ
持ち物:初心者の弓、初心者の矢(10本)
所持金:300G 満腹度:100%
所属ギルド:未定
(やっぱりだ。職業がテイマーになって、テイムした子が見られる)
「ねえ、君はとかげじゃなくて龍の赤ちゃんだったの?」
「ぴゅう!」
それならたしかに、羽がついていたのにも納得できる。
この未定ってとこは、名前だよね。
まあ、それは後で考えよう。
「この子のステータスはなんだろう。……っ!!」
名前:未定 種族:幼龍 性別︰女
Lv1
HP:1200/1200 MP:1000/1000
攻撃力:8000 防御力:7500 敏捷性:7000
器用力:7800 知力:7000 精神力︰6000 運︰9999
パラメーターポイント︰0
スキル:炎の一吹き Lv1
装備:なし 満腹度:100%
「強すぎる…」
スキルが1つしかないのはまあ、幼龍だししかたない。
だけど問題はステータスだ。
俺とのステータスとは比べ物にならないぐらい違う。
桁がまず違うから。
ちょっと、戦闘してみよっかな。
どのくらいの強さなのか気になる。
見た目も可愛くて、強いとか最強じゃねーか。
「ねえ、君戦闘しない?あっでもその前に、君っていうのは大変だし、やっぱり名前決めとこっかな。」
後回しにしたはずの名前をやっぱり今付けることにした。
「なんか、こういう名前がいいとかある?」
「ぴゅい?」
首を傾げられた。やっぱりわからないか。
やっぱり知力=頭の良さじゃないんだな。
たしか、魔法の攻撃力だった気がする…
よし、もう一度よーく観察してみよう。なにかきっかけが生まれるかも。
見た目は白色を基調として青色が入っている小さな羽が生えたとかげ。
瞳は青くてラピスラズリのような色だ。
鳴き声は、ぴゅい。
で、一応龍。
ぴゅいだと安直すぎるか…
う〜ん、……
よし、決めた。
「君の名前は瑠璃。瑠璃だ。」
「ぴゅ…ぴゅいっ!」
口の中で名前を転がすように良い、元気に返事をしてくれた。
「瑠璃の瞳みたいなラピスラズリっていう宝石のね、別名が瑠璃なんだよ。」
「ぴゅ〜!」
喜んでくれたみたいで良かった。
そしてラピスラズリ──瑠璃っていうのは幸運や健康の意味も含まれている。
我ながらぴったりな名前を思い浮かべられたと思う。
「じゃあ、気を取り直して、瑠璃の強さを確かめてみよう!」
学業でいそがしかったのですが、一旦落ち着いたのでまた投稿始めようと思います。
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