『順序正しい慈善は自分から始まる』
『順序正しい慈善は自分から始まる』
世界のことわざ辞典から。フランスのことわざの日本語訳で、解釈が3つあります。
①身近なところから積極的に慈善活動に取り組みなさい。
②他人の世話を焼く前に自分のことをせよ。
③②の用法が転じて、自分のことで手一杯でとても他人のことまでは面倒をみられないという、慈善活動への協力を断る口実。
このことわざからインスピレーションを得て考えたシーン
①の用法
高位の聖職者がランクの低い聖職者や冒険者にアドバイスや激励をするシーン。
自分の進むべき道に迷っている駆け出しの聖職者や冒険者に対するアドバイス。
まずは自分と身近な人を助け、その活動をだんだんと周囲に広げていくことで、進むべき道が見えてくるはず、みたいな感じ。
②の用法
他者のために頑張りすぎてボロボロになっている登場人物を気遣うシーン。
人を助けるのも大事だけど、もっと自分を大切にしなさいというメッセージ。
③の用法
自分を優先して何が悪いと言わんばかりに、自己中心的、利己的な意見を正当化しようとするシーン。
他者のために行動する聖職者や主人公に対する当てつけの言葉。
ここからはこのフレーズに対する私の考えです。
ことわざの意味するところが複数あって、一つの作品の中にうまく散りばめれば、深みのある名言になりそうな予感。
ただ、ちょっとお堅い感じがするので、セリフとして使うなら「順序正しき慈善はまず自分から」って感じにしようかな。なんてところまで考えたけど、そのシーンに至るまでを書く気力と時間がないので、お蔵入り確定です。