『早い助けは2倍の助け』
『早い助けは2倍の助け』
世界のことわざ辞典から。これはドイツのことわざの日本語訳です。
ここからは私の考えていた小説の構想です。
ファンタジー小説で『早い助けは2倍の助け』を信条とする主人公が、メインクエストそっちのけで困ってる人たちを助けまくるストーリー。
主人公の仲間たちは、ランクアップ、クエスト達成、報酬、自己鍛錬などを目的として冒険者をしている。主人公があまりにお人好しなため仲間たちから反発を受ける。しかし、仲間が真に助けを必要としている場面で躊躇なく助けてくれる主人公に皆が惹かれていく。パーティーの信頼と理解が深まり、主人公の信条はパーティーの信条となっていく。
そんな中、大きなイベントが発生。冒険者パーティーだけではどうにもならない事態に陥るが、今まで助けた人やモンスターが『早い助けは2倍の助け』を合言葉に続々と駆けつける。
一人一人が誰かのために自分が出来ることを即座に行うことで連携が生まれ、2倍の助けが2×2倍に、2×2×2倍にと、2のn乗の効果を発揮していく。いつしか、どうにもならないと思われた事態を打破できそうな雰囲気になる。
そして、皆が気付きはじめる。誰かを助けるとは、その人が次の一歩を踏み出せるように、障がいを排除し助力すること。助けが早ければ、より早く一歩先に進める。その一歩を誰かの障がいを排除するために使えば、他の誰かがさらに先へと進める。こうして2のn乗の助けが絶え間なく続けば、どこまでも進んでいける。
皆の協力により、事態は収束し、大団円でラストを迎える。助け合うことの無限の可能性を実感した面々だが、その始まりは主人公の『早い助けは2倍の助け』だったことを思い出す。最初に手を差し伸べることの難しさと大切さを胸に刻み、この物語は幕を閉じる。
アイデア出したり、構想を練ったりするのは楽しいんだけど、小説を書くとなるとめんどくさくなってしまう私。あらすじを考えただけでもう満足です。使いたい人がいたら、喜んでお譲りします。
ここからはこのフレーズに対する私の考えです。
大きな災害が起こるたびに、この言葉が頭をよぎります。瓦礫の下や浸水した家で救助を求める人たちにとって、助けを待つ一分一秒が、ものすごいストレスなんだと思う。早い助けは不安や恐怖、精神的な苦痛を軽減してくれるんじゃないかな。
助けの質や量も大切だけど、一番大切なのは早さかも?真打ちは遅れて登場するのがお決まりで、ストーリーとしては確かに盛り上がるけど、リアルでは早いに越したことはないよね。