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第1章 〜はじまり〜
ここは魔法が使える不思議な世界...
「…ない、サラ」
「…なさ…」
(パパ…ママ…何か言ってる…)眠たくて、よく聞き取れなかった。
「…してる」
「…どこかで…」
(ないてるの?どうしちゃったのかな…)
その日、父から魔法の稽古を付けてもらっていたサラは、疲れてヘトヘトだった。返事をする元気は残っておらず、母のあたたかな背中のうえで、深い眠りへついた。
朝になった。
「あれ…ここ、どこ?」
不安になったサラは、大きな声で叫んだ。
「「誰かいませんかーーー!!」」
………
聞こえたのは、木々のせせらぎだけだった。
初めて小説を書きました。至らぬ点が多々あるかと思いますが、あたたかい目で見て頂けると幸いです。
*pixivにも掲載予定