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幕間

 豊穣なる大地の主は哀しんでいた。眷属であるコボルトが死んでしまったから。

 

 彼は頑固者だったし、自分の意志で強者に戦いを挑んだから、マグマみたいに怒る気はない。でもやるせない。

 

 コボルトの生きてきた歳月は長い。コボルトのように言葉を話し、自分の意志を持ち、力を使えるようになるには時間がかかる。大地の眷属として生きてるだけでその役目を果たしていた。世界の構成要素たる存在。人間なんかの命とは比べ物にならない程、大切な存在。


「天雷と常闇の人間を駒にしたくだらない争いにまた巻き込まれたかーだから人間に変な力与えるなって言ってんのにさ。いい迷惑だよまったく、文句は言わなきゃ。コボルト死ぬと地割れ起こるし、まあこれは因果応報ってやつか」


 グラッド王国の北部にあるアリューシャ村に地割れが発生し、住民300人が命を落とした。

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