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メアリーちゃん

 マシュー君に案内され宿屋に到着した俺は可愛らしい声に出迎えられた。


「いらっしゃいましぇ。夕暮れの子鹿亭にようこしょです」

 

 そう言って6才くらいのブロンド髪の女の子がお辞儀をした。


「久しぶりだね、メアリーちゃん。この人は見習いハンターのレンさん。多分、長期宿泊になると思うんだけど部屋は空いてるかな?」

「マシューお兄ちゃん、お久しぶりでしゅ。部屋は空いてましゅよ。レンしゃんですか、なんとも変な格好してましゅね、私はメアリーと言いましゅ。」

 

 どうも二人は知り合いらしい。メアリーちゃんか。可愛らしい子だな、ちょっと舌足らずなのが気になるけど。


「今、宿泊しゅるとメアリーの特別必殺の一撃肩叩き券進呈してましゅのでよろしくお願いしましゅ」

 

 結構難しい言葉もすんなり喋れるんだ。謎な子だ。


「お母さんはいないの?」

 

 マシュー君が聞いた。


「今、料理中でしゅ。今日の夕食は子鹿のシュテーキでしゅ。お母しゃまの焼くシュテーキはとてつもなく美味しいでしゅよ」

「そっか、じゃあお母さんによろしくね。レンさん、僕はまだ仕事あるんで明日の朝、また迎えに来ます。それまでゆっくりお休み下さい。じゃあ、また明日」

 

 マシュー君はそう言うと帰っていった。


「じゃあ、お部屋へご案内しましゅ、レンしゃん」


 その夜、俺は試しにメアリーちゃんの特別必殺の一撃肩叩きをやってもらうことにした。


「痛い、痛いよ、ホントに痛い、もう止めて。痛い、痛い、痛いよーー誰か助けてぇぇー」

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