ルバイン
「ジャックスー、マイケルー、スイフトー」
バルガスが地剣ディフェンダーに手をかけ、叫びながら、ルバインと思われる大男に向かって駆け出した。
カマラもそれに続く。
「僕も行きます。レンさんはここで両方の戦局を見ていて下さい。あなたはリーダーだ」
そう言うとマシュー君も走り出した。
ジャックス、マイケル、スイフトが殺されてしまった…
3人ともキルギス村防衛団の大切な一員だ。
俺は一緒に食事したことだってある。
ああ…
「よくもジャックス、マイケル、スイフトをやってくれたな。許さねえぞ」
大男に辿り着いたバルガスが怒声を放った。
「許さねえだと? てめえらは俺の部下を散々、殺しておきながら、よく言えるな、笑わせるぜ。まあ、部下なんてまた集めればいいがな。この心地よい闇の力を得た今なら何でもできる。今すぐ殺してやるぜ、ハゲ野郎」
ルバインはそう言うと黒い大剣をバルガスに振り落とした。
バルガスはそれをディフェンダーで受けた。
「ガッキッ、ギリギリギリ」
二つの剣がぶつかり合い、その勢いで剣風が舞ったかに見えた。
「なんだその剣は、この殺害の劔マーダーファントムの一撃に耐えるたぁ、業物だな。お前を殺して後で回収してやる」
ルバインはそう言うとパワーファイターであるバルガスを力で押し始めた。
あいつ、強いな。流石、元Sランクだけのことはある。闇の力を得たとも言っていたし。
マシュー君とバルガスはコボルト先生との鍛錬の結果、今や推定Aランク上位。カマラはその下、Aランクなりたてくらいだろう。この3人がかりならなんとかなるか。
いやしかし胸が不安でドキドキする。死ぬな、3人とも。
頼む。
「させるか、これでもくらえ」
カマラがルバインに横薙ぎの一撃を放つ。
ルバインはバルガスを蹴飛ばすと、マーダーファントムでカマラの一撃を受けた。
カマラの剣はイプーとヤプーが作り出した溶岩剣フレイムタン。
剣は耐えたがカマラは吹き飛ばされた。
その隙きを狙い、マシュー君がルバインの首筋にマシューオブーマシューを撃ち込む。
ルバインはそれを見切ると、剣を返しマシュー君を斬りつけた。
マシュー君はそれを穿ちの短剣で受け、勢いを殺すため後方に飛び退いた。
「やるじゃねえか、とんだ名剣揃いだな。俺は盗賊王ルバインだ。お宝にゃ目がねえ。そこの赤い髪の女は犯すために生かしといてやるが、あとは殺して剣は回収だ。さあ始めるか殺害の宴を、俺は今まで老若男女3000人は殺害してきたぜ。ギヒヒヒヒヒ」




