初戦
アークデーモンは10mくらい吹きとんだだろうか。そのまま地面に倒れ落ちた。
「なんだあの狼、強えじゃねえか。俺より全然強えぞ。スゲえ戦力だ、燃えてきたぜ俺は」
それを見たシュバイツが興奮を隠しきれず言った。
「うちのコボルト先生は五英雄筆頭だよ。なめてもらっちゃ困るよ」
俺は冷静を装いそう言った。
しかし、内心ではびびりまくっていた。
コボルト先生、あんなことできたんだ。ふーん、全然、知らなかったよ。
俺は上司なんだから報連相はしっかりしてもらわないと。それがないと、いざという時、俺は責任取らないよ。
アークデーモンがゆっくりと起き上がった。ダメージが入ったのかどうかは分からない。
コボルト先生を敵と認識したらしく、コボルト先生に向かって歩き出した。
それを見たコボルト先生は俊敏に動いた。アークデーモンとの間合いをあっという間に詰めると、今度はそのふともも辺りに噛みついたのだ。
アークデーモンは右手でそれを払いのけようとするも、その時にはすでにコボルト先生は離れてしまっている。
コボルト先生が今度は反対の足に喰らいついた。
アークデーモンが、またそれを右手で払いのけようとするも、コボルト先生はそれを見切っているかのように離れた。
その瞬間だった。コボルト先生をアークデーモンの尻尾が打ち据えたのだ。
装甲が砕け、コボルト先生は弾き飛ばされた。
「おいおい、尻尾なんてあったかあいつ。あなどれねえぜ、大丈夫かよ、狼」
シュバイツがその状況を見て言った。
「イプー心配すんな、眷属ってのはモンスターと一緒で生命力が強いイプー」
「ヤプー一撃くらいじゃ勝負はつかねえなヤプー」
カマラの肩に乗ったイプーとヤプーが言った。
コボルト先生は弾き飛ばされた先でまた地面から砂や土や石を巻き上げ装甲を纏い直した。




