やるしかない
「ワシらがアイツの注意をなんとか引き、人間を喰らうのを止めた上で、5時間耐えねばならんか。それが最上の作戦じゃな。この命惜しくはないわ、やるだけやってやるわい。魔法使いの意地をみせてくれるわ」
パテラが強い口調で決意を表明をした。
「ジーサン、その覚悟に拍手だ。それしか手はねえな。俺もいっちょやってやる。稲妻のシュバイツ、華麗なる死に様見せてやる」
「おいおい、二人とも最初から死ぬ覚悟かよ、やめてくれないかな。なんかいい作戦を考えようよ」
俺は少し泣きそうになりながら言った。
死ぬ覚悟がないと挑めない、それ程の相手だ、あの魔王は。小手先の作戦など役に立たないのは俺にも分かっている。
「レン、お前も参加せい。村人を守って死ねるんじゃ。お前は厄災担当委員長じゃからな、本望じゃろ」
「パテラ…」
俺も覚悟を決めないとならないか。
死ぬ覚悟を…
殺される覚悟を…
俺、死ぬの?
「そうと決まりゃ善は急げだ。村の最高戦力を集めてくれ。弱い奴等は避難させろ。いても死ぬだけだ」
シュバイツが音頭を取り始めた。
集まったメンバーは俺、マシュー君、バルガス、カマラ、コボルト先生、イプーとヤプー、アリシャ、パテラ、シュバイツ、騎士団30人。
避難先との伝達係としてジャックス、マイケル、スイフトが残ることになった。




