シュバイツ
「あ、あんた。まさか四天王最弱のシュバイツか? 」
俺は驚きながら言った。
まさかこんなに早く会えるとは。
「誰が最弱だ。俺は一応、四天王筆頭だ。最弱はガガだ。あの子、本当にメンタルが弱くてな。戦いの後は、いつも酒びたり。まあ、そんなガガに惚れてしまった俺がいるんだけどな。まあ、俺にとっては大切な話なんだが、今はそんな話はどーでもよくてだな、俺がしたいのは魔王の話だ」
シュバイツは少しバツの悪そうな顔で言った。
「じゃあ単刀直入に聞くよ、シュバイツさん、あんた、あの魔王を倒せそうかい? 」
俺は聞いた。
「絶対に無理だ。過去、あの魔王を倒したのは歴代最強を謳われる初代騎士団団長シナギ・コトハール様と当時の騎士団500人だ。シナギ様は天空神様よりアークデーモンを撃つ力を授かり、それでもなお倒すのに5時間以上かかったと言われている。騎士団はほぼ全滅だ。俺が倒せるわけがない。倒せるとするなら、現騎士団1000人が総力をあげなければならないだろう。しかし、今の団長や騎士団は昔より確実に劣化しているからな。それでも厳しい話だ」
「なんということじゃ、1000の騎士団などここにはおらん。打つ手はないということか? 」
パテラが嘆いた。
「いや、手はある。俺はルバインを撃つため30人の騎士団を率いてここまで来た。30人はあの黒いネチョネチョした汚物を避けるため待機している。俺の配下に今から城塞都市サウザントまで超スピードで馬を走らせ、このことをクトロ団長に伝えさせる。城塞都市サウザントも陥落したばかりでゴタゴタしてるだろうが構うことはない。こっちは国の存続がかかっている。城塞都市サウザントまで往復5時間とみてくれ。5時間耐えれば、騎士団が来ると信じるんだ」
「なるほど、なら騎士団が来るまで俺達は避難してればいいか。あの魔王には沼の人間を食べさせておいて」
俺は冷酷なことを言った。
「そうもいかないだろうな。あのスピードで喰われたら、すぐに喰うもんなんかなくなっちまう。それにだ、ちょっと魔王を見てみろ。あいつ、人を喰ってデカくなってないか? 」
シュバイツは魔王を指指しながら言った。
俺は魔王を見てみる。そう言われると確かに最初よりデカくなっているような。形態も巨人から怪物のようになっている。これはヤバい。
アイツ、人を喰って成長してる。




