殲滅の狼煙を上げろ
俺は全魔力を放出したせいで立っていられなくなった。
魔力枯渇の症状だ。
そんな俺を見たマシュー君が肩を貸してくれた。
「レンさん、この佃煮海苔魔法辛子十倍濃縮佃煮海苔の大津波、あまりにも壮絶すぎます。500の騎兵が一瞬で戦闘不能状態だ。もう、レンさんのことを哄笑することはできません。あなたは偉大な伝説の大魔法使いです。キルギス村の救世主だ。美味しい佃煮海苔を毎日、食べさせてくれるし。僕はレンさんの崇拝者になりますよ。もうレンさんがいなくちゃ生きていけません」
「よすんだ、マシュー君。おだてても何もでないよ。それより、トドメを刺すのが大事なんでしょ、マシュー君の言葉だよ。油断しちゃいけない。追撃の指令を出してくれ。弓矢とあと、パテラに号雷を分散して連発してもらってくれ」
「分かりました、レンさん」
マシュー君は頷いた。
辛子十倍濃縮佃煮海苔でベチョベチョになった騎兵に防衛団員達が次々に矢を浴びせかける。そこに容赦はない。
もはや騎兵は佃煮海苔の辛いドロ沼を進軍することはできず、ただもがくだけのいい的と化している。
チヒロから矢は大量に購入してある。どんどん射っちゃっていい。帝国と内通しクーデーターを起こそうとした負け犬の軍勢に情けなど無用。ここは徹底してやらせてもらうよ。
俺はこの村を守る。
「ドゴーン、バリバリバリ」
凄まじい轟音が辺りに鳴り響いた。パテラの号雷だ。
あんなの直でくらったらひとたまりもないだろうね。
しかも、佃煮海苔を介して雷は拡散される。電流ビリビリ地獄も追加だよ。
ハハハ、この佃煮海苔因果、早く海苔越えてごらんよ。
流石に調子に乗ってしまったよ、俺。
一方的に殺される者達のドス黒い怨念が生まれているとは露知らず。




