表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/100

ヘンリー

 ギルド長は壮年黒髪の渋いオヤジだった。


「話は理解した。俺の名前はヘンリーだ。よろしく頼む。でだ、あんたの記憶が戻るまでの生活なんだが、あんたマシューの相棒やってみちゃどうだい、マシューには相棒がいたんだが先日、ハイゴブリン3匹相手に負傷しちまってな、引退した。マシューは強いし、なんとかなるだろ。荷物持ちとかそういう役割でも十分だ。給料はもちろん出すぜ」

 

 それを聞いて俺は悩んだ。マシュー君の相棒を務めるとなると命の危険がある。さっきのゴブリンにすら心折れた俺だ。元々、非力で闘争本能も低い出世街道とは縁遠い派遣社員の俺。戦える要素があるとするなら、この佃煮海苔魔法を練り上げモンスターに通用するまで高めることだが。異世界転移物ならありうるかな。


「そうですね、レンさんには食料とかの荷物だけ持ってもらえるだけでも助かります。僕、スピード系なんで身軽でいたいんです。狩猟、戦闘は僕がこなしますし、万が一強敵と遭遇したら逃げましょう、僕からもお願いします。今、ハンターギルドは人手が足りなくて」

 

 美少年に頭を下げられた俺は長い葛藤の末、この話を了承することにした。


 異世界で出世してやろうじゃないか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 【物語は】 あらすじが既に面白い。何とも言えない良さがあって、あらすじ自体が好きですね、この物語。 主人公はある佃煮工場で派遣社員として一日八時間単純作業をして給料をもらっていた。単純作業…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ