マリア
読んで頂いている皆様、ありがとうございます。
執筆の励みになります。
俺はマシュー君の住む村に案内された。
「ここがキルギス村です。あまり大きい村ではありませんが、僕の所属するハンターギルドもありますし、村には防衛団もありますので、モンスターや盗賊からの被害は少ないです。村の人達も良い人ばかりです、変わり者はいますけどね」
マシュー君は少し笑いながら言った。
「マシュー君、俺はこれからどうやって暮らしてけばいいかな?」
果たして、非力な俺に仕事なんてあるだろうか、海苔の充填機械のペダル踏むくらいしか能がない俺に。
「とりあえずハンターギルドに行きましょう。ギルド長に相談してみます」
俺達はハンターギルドに向かった。
扉を開けると受付のところに若い女性が座っていた。
「レンさん、受付のマリアさんです」
マシュー君はその人を紹介してくれた。とてもキレイな人だ。憧れてしまう。
「マシュー、その人は?」
マリアさんがマシュー君に訊ねた。
「マリアさん、こちらレンさんと言いまして。先程、ゴブリンに襲われているところを救助しました。レンさんは記憶を失っているらしくなんとか助けてあげたいのですが」
マシュー君が説明する。
「なるほどなるほど、それにしても変な格好してるわねーどこの国の服装かしら。私は見たことないな。記憶喪失とは厄介ね、ギルド長、今空いてるから相談してきなよ」
「分かりました。では行きましょうレンさん」
俺達はギルド長の部屋に向かった。