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成田蓮の覚悟

 俺には分かっていた…

 山田純太のあの話を聞いてふざけられたのも、分かっていたからなのだ。

 

 生まれてこの年になるまで一体どれだけの異世界物語、ファンタジー物語を読んできただろう。逆らえない、逃れられない運命や決められた因果律に抗う物語は多くあった。主人公が数々の試練をこなし強くなって、その仕組みに力づくで抗っていく物語は定番である。


 だから、だからこそ自分が異世界に転移してしまった時点で、かなりの確率でこういう状況に置かれるんではないかと分かっていたのだ。

 できれば、ラブラブハートフルコメディーや俺ってツエーチート物語になればいいなと思ってはいた。

 

 そう甘くはないようだ。


 俺に与えられたのは佃煮海苔魔法のみ。これは俺の読んだ物語の中でもイジワルな設定に属する。俺だって試行錯誤して強くなろうとはしているのだが。

 

 こうなったら、俺は俺なりの方法でこの厄災の因果と戦ってやろうじゃないか。その知識は俺の頭の中にある。

 

 マシュー君やバルガス、メアリーちゃんの顔が思い浮かぶ。

 

 まずは信頼できる仲間に相談だ。


 俺は全員生存を狙う。

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