表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/100

マシュー君

 現れたのは、まんま狩人の格好をした金髪の美少年だった。

美少年の動きはとても素早く、あっと言う間に握った短剣をゴブリンの首筋に突き立てていた。

 凄い速さで抜いては刺し、抜いては刺しを繰り返す。ゴブリンは抵抗できるはずもなく、呆気なく倒れた。


「あ、ありがとう」

 

 いろいろと圧倒された俺は気後れしながら言った。


「いえいえ、ゴブリン退治は僕達の役目の一つですから。僕の名前はマシュー、あなたは旅人の方ですか」

 

 マシュー君は言った。


「俺はレン。よろしく。旅人というか名前以外の記憶がないんだ。出来れば助けて欲しい」

 

 俺はそう言うしかなかった。地球から海苔の精霊に召喚されたなんて信じてもらえるはずない。ごめんね、マシュー君。


「そうですか、記憶がないとはご不便ですね。着ている服装からするとこの国の方ではなさそうだ。人助けも僕達の役目です。僕に任せて下さい、レンさん」

 

 工場作業着姿の俺を見ながらマシュー君は言った。


「ありがとう。本当に助かるよ、マシュー君。見ての通り俺、非力でね」


 これが生涯のパートナーとなるマシュー君との出会いであった。

挿絵(By みてみん)

マシュー君のイラストはTwitterのリクエストイラストにて史生様に描いて頂きました。とても素晴らしいイラストありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ