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清らかなる源流の主

評価して頂き、ありがとうございます。なんだか心が清らかになります。

「おお、そのお声は清らかなる源流の主様か。お久しゅうございますな」

 

 水の女性は俺に対する態度を一変させ、とても嬉しそうに言った。

 清らかなる源流の主と呼ばれた存在は姿を現さず、声だけで語りかけた。


「お久しぶりです。自浄なる滝の守護者。相変わらず、お元気そうで何よりです。そんなに元気なら、このような山奥に閉じこもってないでたまには皆に会いに来てくれればよいのに」

「いやいや、ワシはもう隠居しておりますからな。ここで十全に余生を楽しませてもらっておりますよ。ワシのカワイイ眷属も育っておりましてな。あとで見てくだされ、カワイイですぞー しかし、思い出しますなー 主様と共に戦いに身を投じた日々を。マグマとやりおうた時は何度、蒸発させられたことか。その度に主様には助けられましたな。いや懐かしい。あの憎々しい潮辛い者との戦いも苛烈でしたなー 塩が身体に染み込んで浄めるのに苦労しましたわい。ああ、そうじゃ、思い出し中に思い出したわい。主様、潮辛い者の眷属が今ここにおるのですよ。まさかまたあの忌々しい戦いが始まるなんてことになったらワシくたばりますぞ。ワシはもう眷属を失いとうない。あんな哀しい思いはまっぴらごめんじゃ」

 

 水の女性は哀しそうに言った。


「そうそう、その話です。その者は確かに潮辛い者の眷属です。しかし、大した力を与えられていません。我らに害を為すことはないでしょう。実は話はついているのですよ。潮辛い者も戦いが始まれば苦しいのは我らと一緒。眷属を失うのも一緒。ですから和睦は続いています。その眷属は潮辛い者の些細な余興のようなものですので安心して下さい」

 

 清らかなる源流の主は言った。


「そうでしたか。主様がそう言うなら一安心ですじゃ。ワシ死ぬかと思いましたぞ」

「そこで提案があるのです。自浄なる滝の守護者よ。我らと潮辛い者達の和睦の象徴としてあなたの加護を潮辛い者の眷属の仲間であるそこの若人かハゲマッスルどちらか一人に与えてやってはくれないでしょうか。私では過剰な加護を与えてしまい人世界のパワーバランスを崩してしまいそうで。私は知っての通り過保護なもので。あなたなら大丈夫でしょう」


 今までア然として一言も言葉を発さなかったバルガスが俺にぼそりと呟いた。


「なあレン、ハゲマッスルって俺のことか?」


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