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カマラの死闘

「カマラ、最後に残った黒色ウルフはおまえが殺りな」

 

 バルガスがカマラに言った。


「団長、いいんですか。私じゃ勝てるかも分からないのに」

「いいんだ。援軍がくるまで負傷者は動かせねえし、時間はある。仲間の仇を取るんだ。お前のいい経験にもなる」

「団長がそこまで言うなら分かりました」

 

 カマラは黒色ウルフと向かい合った。

 

 最初に動いたのは黒色ウルフだった。鋭い牙でカマラの右太ももに喰らいつこうとした。カマラが剣をふるいそれを阻止する。しかし、黒色ウルフの前足がカマラの腹部を切り裂いた。


「うっ」

 

 カマラが後退りながら痛みに呻いた。それを見た黒色ウルフが追撃とばかりにカマラの左腕を狙う。間一髪でそれを避けるカマラ。


「バルガスさん、助けなくていいんですか? 」

 

 カマラの劣勢を見た俺はついつい口を出してしまった。


「いいんだよ、見てりゃ。あいつは将来、大統領になる女だ。これくらいじゃくたばらねえさ」

「ちょっと聞いてたーマシュー君、バルガスさん今、大統領って言ったよね。時節柄、おかしいよね、絶対おかしいよね」

「おかしかねーよ、あいつはこの国の生まれじゃねーんだ。あいつが故郷に帰ったら大統領になる器ってことさ」

「レンさん、バルガスさんの言うとおりですよ。カマラさんのこと何も知らないくせに知った口聞くのやめてもらえませんか。本当に恥ずかしい人ですね」

「マシュー君、マジでちょっと冷たくなったよね」


 カマラが黄色トラじゃねーやなんだっけ黒色ウルフを討ち取るまでかかった時間はなんと5時間。その間に援軍は到着し負傷者を回収している。

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