出発進行
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とうとう山狩り当日がきた。村の広場には総勢50人以上もの人が集まっている。急ごしらえの演台にヘンリーが立ち、大声で作戦を説明していた。
「作戦は簡単だ。まず、表山道4組、裏道3組に分かれ山の探索を始めてもらう。道を進むとかならず獣道があるからそこで順次、組ごとに分かれてくれ。ハイゴブリンを発見したらかならず渡してある笛を吹くこと。それから戦闘を開始してくれ。笛の音を聞いた者はすぐそこにかけつけるよう頼む。作戦は明日の夕刻まで。明日の夕刻に点呼を取る。以上だ。後は、前もって伝えられている組に集まりそこで調整をしてくれ。出発は1時間後だ」
それを聞いた俺はマシュー君と共にバルガスを探した。
スキンヘッド筋肉ダルマはすぐに見つかった。
「よう、今日は頼むぜ、マシューにヘッポコ野郎。俺の大事な部下がやられて頭きてんだ。ハイゴブリンの野郎、見つけたらただじゃおかねえぞ。俺のこのバトルアクスでぶった切ってやる」
バルガスは燃え上がっていた。
しかしなんで俺がハイゴブリンと同じ野郎呼ばわりされなきゃならないの、解せぬったら解せぬ。
「バルガスさん、今日はレンさん共々よろしくお願いします。僕も全力を尽くしてハイゴブリン退治にあたります」
マシュー君が優等生キャラを全開させた。
「俺も頑張ります、バルガスさん。期待してて下さいよ。なんてたって俺にはこの超特殊魔法その名も、痛い、痛いよマシュー君、なにするの君は? 」
俺がバルガスに佃煮海苔魔法を説明しようとした瞬間、マシュー君が俺の足を思いっきし踏んづけたのだ。
「何言ってやがんだテメーは、テメー足だけは引っ張るなよ」
バルガスが俺に言った。
バルガスさん、バルガスさん。あなたの足を引っ張る前に俺は極悪マシューにその足踏んづけられてます。
「よーし、時間だ。出発進行だ。お前ら油断するんじゃねえぞ」
ヘンリーの大声が辺りにこだました。




