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レベルないってよレン

またまた評価して頂き、ありがとうございます。創作意欲が湧いて長めの文章となりました。

「レベルがないってどういうことなのよ? じゃあ、どうやって強くなったらいいの」

 

 俺はマシュー君に詰めよりながら言った。


「落ち着いて下さいよ、レンさん。僕に言われても知りませんよ、レベルだなんて」

 

 場所はいつもの山の狩猟場。

 

 転移して3週間目の今日、俺はやっと短剣でゴブリン1匹を葬り去ることに成功したのだ。俺は正直嬉しかった。この嬉しさをどう表現したら良いだろうか。それは自分がまだ日本で暮らしていた頃、そうだ大学生の時だ。小説サイトに処女作を披露し始めてブックマークとか評価を貰った時に似ている。自分が認められた感覚。更に上を目指してやろうという意欲が湧いた。

 それなのにだ。この天地球グリームヒルトの世界システムは俺を裏切った。モンスターを倒しても強くなれないなんて、モンスターを倒す意欲が湧かない。なんて酷い話だ。


「強くなるには地道な鍛錬ですよ。あとは極々稀にですけどモンスターを倒すと本当に僅かですが身体能力が向上することがあります」

「ええっ、あるじゃん。強くなる方法あるじゃん。教えて教えてー」

 

 俺はマシュー君の言葉に飛びついた。


「これはですね、どういう理屈でそうなるのかも判明していません。首都メルカッドの学者でさえその謎の解明には至っていません。16年生きてる僕でさえ3回ばかりしか経験ないんです。モンスターを倒した後、急に爽快な気持ちになってですね、本当にちょっとだけ身体能力が上がるんです」

 

 マシュー君の言葉を聞いた俺はがっかりした。16年間で3回。しかもちょっとしか身体能力が上がらないなんて。俺は強くなれないのか、このままマシュー君に笑われる道化師でいるしかないのか。


「そうか、魔法だ。佃煮海苔魔法を練り上げて、俺って最強チートを目指せばいいんだ。諦めるなナリタレン」

 

 俺はガッツポーズをした。


「プププ、プププ、やめて下さいよーレンさん。あんなので最強目指すとか真剣な顔して言うの。レンさん、大人なんですから、プププ、ハハハ、僕の甥っ子より酷い妄想癖だ。まったく、自分の力を過剰評価して、世界は厳しいんですよ、そんなんじゃこれから生きていけません、プププ」

 

 それを聞いた俺は顔を真っ赤にしてキレた。カチンを超越した。


「許さんぞ、マシュー貴様。今日で貴様の人生を終わりにしてくれるわ」

「待ってましたーさあさあ、レンさん、早く早く。僕の口に美味しい佃煮海苔を放り込んで下さい」


俺は、マシューの美しいデコめがけて佃煮海苔を放った。


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