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団長バルガス

 幾千もの死闘を潜り抜けた俺とマシュー君はその日、休日を謳歌していた。ちなみに、まだ4日しか経ってないけど。俺にとっては死闘なのだ。カワイイ動物虐殺を見ることは。まあ、大分慣れてきたけど。

 

 マシュー君の説明を受けながら村の大通りを歩いていると。


「おい、そこのなよっちい奴。テメーのことだ。挨拶しに来てやったぜ」

 

 俺の前に突然、スキンヘッドの筋肉ダルマが現れた。


「あのーすいません、どちら様でしょうか」

 

 俺は萎縮しながら言った。


「俺はこの村の防衛団長を務めるバルガスだ。ヘンリーから話は聞いてるぜ。ハンターは人手が少ねーからな、まあよろしく頼むわ。テメーみたいななよなよした奴でもいるといないじゃ大違いだからよ。マシューの足引っ張るんじゃねーぞ。じゃあな、俺は忙しいからよ」

 

 言いたいことだけ言って筋肉ダルマは背を向け去っていった。俺は俺の自己紹介もしていない。一方的コミュケーションの蹂躪。俺は筋肉ダルマに少しカチンときた。


「ベチョ」

 

 バルガスのハゲた頭頂部に佃煮海苔が降臨した。


「これからはファッションモヒカンのバルガスとでも名乗りな」

 

 俺は決め台詞を言った。


「プププ、レンさん。やめて下さいよー 笑わかすの。バルガスさんに失礼じゃないですか。バルガスさん、髪のこと気にしてるんですからーハハハ、バルガスさん気付いてないですよ。ハハハ、あんな髪型でこれから村歩くんですよ。レンさん、いい年してなんでこんな子供のいたずらみたいなことすんですか。ハハハ、ハハハ」

 

 マシュー君が俺の隣で頭頂部だけ佃煮海苔髪の生えたバルガスを見て哄笑している。


 これが、長い付き合いになるバルガスと俺の出会いであった。


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