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食べてみて

 翌日の朝食後、俺はメアリーちゃんに一つの提案をしていた。それは何かというと俺が魔法で出した佃煮海苔の試食である。俺自身が食べてみたところ、工場で製造されていた物とまったく同じ味であった。俺が知りたいのはこの世界の住人が佃煮海苔を食べてどういう反応をするかである。今後、これを売り出す足がかりにしたい。


「じゃあ、今からこのお皿に佃煮海苔を出すからメアリーちゃんよろしく」

「分かりましたでしゅ、楽しみでしゅ」

 

 えい、俺は右手に力を入れ、頭で佃煮海苔放出を思い描いた。


「ベチョ」

 

 一瓶くらいの佃煮海苔が皿に出た。


「おぇ、でしゅ」

 

 メアリーちゃんは吐きそうな顔をして言った。


「はい?」

 

 俺はメアリーちゃんの反応が分からなかった。


「こんなグロテスクなの想像してなかったでしゅ。レンしゃんの手から排出された黒い汚物にしか見えないでしゅ」

 

 メアリーちゃんは心底嫌そうな顔をして言った。


「いやいや、メアリーちゃん。見た目はこんなんだけど食べると美味しいからさあ食べてごらん」

 

 俺は佃煮海苔を冒涜されたような気がして少し強めに言った。


「絶対に嫌でしゅ。本当に嫌でしゅ、嫌なものは嫌でしゅ。レンしゃんの出したヘドロを食べるなんて。それ以上強要しゅるなら、児童虐待と児童福祉法第34条1項6号で訴えるでしゅよ」

「笑えねー冗談だな」

 

 俺がカチンときて言い返そうとした時、マライアさんが慌てた様子で駆け寄ってきた。どうやら話を聞いていたらしい。


「レン様、娘を手篭めにするのだけはどうかお許しください。娘はまだ7才になったばかり。あまりにも鬼畜のなせる業です。どうしても娘に手をかけると言うのなら、私、マライア・ロスフェラーを凌辱して下さい。夫が亡くなってはや3年。その間も私は夫以外の男を知りません。時に夫を思い出し身体が火照ってしまうこともありますが、私は未亡人の操は守っております。さあ、レン様、娘を手放し、今すぐ私を犯しなさい」


 俺はもうやる気をなくし、一人部屋に戻った。

 だって、頭がおかしくなってしまいそうなんだもの。

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