第一章残留物⑥
「何もない 何もない... 何でこの屋上には、何もないだよ 誰かが掃除をした後の様に綺麗じゃないかぁー」
嫌みを言う茜。 それを慰める様に竹澤警部
茜に大丈夫ですよと言う。
「竹澤警部 これを見てください」
竹澤警部の部下が白い粉が入った袋を持って来た。
「何だその如何にも危ない薬しゃないかぁ」
「いや一応その場で薬物検査をしたのですが
反応がなかったです。科捜研に検査依頼を出しますね」
部下の何気ない報告も茜は、見逃さなかった。
「ねぇ その白い粉何処で見つけたの?」
「えーとですね 大体この手すり付近で見つけました」
指をさし 落ちていた場所に立つ竹澤警部の部下...
「全く意味が分からない 何で謎の粉を置いたんだ?」
「いや 置いたんじゃないよ 正確には、落ちてしまっただよ」
鳩が豆鉄砲を食らわれた様な顔をする竹澤警部とその部下
「ここで格闘が合ったんだよ ほら床に合った黒い煤が何か細かいキズがあるでしょ....」
「なるほど そう言うことですか?茜さん」
茜の答えにやっと聞いた竹澤警部
「あ そうだよ竹澤警部」
だが茜は、その怪しげな粉を見て気いずいて
しまった。
これは普通の事件では、ない
これは、我々の領域で起きた身代わり殺人事件の可能性があるかも知れないからだ....
恐らくこの事件は、まだ序章に過ぎないと
事件なのかも知れない....




