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プロローグ

いつだろう。


俺が、いつもの話し方を忘れたのは。



「ピピピピっ、ピピピピっ」


頭上で喚く雑音のおかげで、俺の心地よい睡眠は幕を閉じた。


4Kほどの小さな一室に鳴り響くサイレンは心というものをギュっと握りしめる。


「また、朝かよ……」


窓から差し込む朝日に目を伏せながら、俺はゆっくりと体を起こし、枕元に置いてあるスマートフォンを手に取った。


「8時05分……遅刻か」


画面を落としたスマホをポケットに入れ、床に足をつける。


「……はぁ」


冷蔵庫から昨日作り置きしたカレーを取り出しレンジに突っ込む。


2分ほど待つ間にさっさと着替えを済ませ、外へ出る準備を終えた。


「いただきます」


食べ過ぎで味がよくわからなくなった食べ物を機械的に口へと運ぶ。


ほんの数分で食べ終え、足元にあるカバンを手に取り玄関へと向かった。


「……ガチャ」


扉を開けると、強い日光が室内へと入ってきた。


「今日も、1日頑張るか」


外へと踏み出す前に、俺は後ろを振り向いた。


「母さん、いってくる」


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