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人見知りのカトレアちゃん

疲れた体でベッドに倒れ込むと ベッドの下から何やらガタゴトと音が聞こえてきた。

何者かがベッドの下にいるらしい

ネズミか?野生のネズミがベッドの下で悪さしてるのか?

音の正体を探るためベッドの上から覗き込んでみる

すると壁際に何やら2つの光る点が見える

何だろうと凝視しているとドタバタと弾みながら2つの点が近づいてきた!


急な出来事に思わず避けると 「シャーッ」と言う威嚇音と一緒に何やら見た事の無い生物がベッドの下から現れた

勢い余って反対側の壁に突進していくその生物は

全長30センチくらいの球体に薄ピンクの毛が生えていて白と薄ピンクの狸みたいなシマシマの尻尾が生えた姿をしていた

進行方向を変えるために球体がこっちを向くと耳がはえていて、それはまるで熊の耳の様な形をしていた。そしてまたこっちに突進してくる。

今度はベッドの上まで追いかけてきて思わずベッドから飛び降りたがまだ追ってくるので部屋の中をグルグルと逃げ回ってると部屋のドアが開いた。


開いたドアの方を見るとそこにはエレナさんが立っていた。

「ドタドタとどうしたんだい?」

その声に球体のピンク色の生物がエレナさんの方へ近づいていき、勢いよく跳ね上がるとエレナさんの腕の中へと収まった。

さっきまでのシャーシャーとはうってかわってゴロゴロと喉を鳴らしている

「ポポ!どうしたんだい?カトレアじゃないか!なにをそんなに怒っているんだい?」

エレナさんの説明によるとこの球体に熊耳が生えた生物は【ポポ】というらしく数年前にエレナさんが町のはずれで母親からはぐれてしまっていたところを保護したそうだ

それからは家族の一員で一番カトレアに懐いていたという


その話をしている最中もポポはカトレアの方を見て威嚇していた。

ポポにはカトレアの中身が俺に変わったという事が分かっているようだ

ずっと威嚇していてとても同じ部屋にいることは難しそうなのでエレナさんがポポを連れて戻って行った


改めてベッドに倒れこみ ふう と息をつく

これからはカトレアとして生きていかないといけないんだ

そして元の世界に戻る方法を探さないと





目が覚めると見慣れない天井が広がっていた

考え事をしながらそのまま寝てしまったらしい

そしてやっぱり寝たくらいじゃ元の世界に戻らない様子

気合を入れるために両手で両方の頬を叩く


これからカトレアとして生きていくには、カトレアちゃんになりきらないといけないよな・・・

そのためには、まず!!


勢いよくベッドから起き上がり、机の前に移動する


カトレアちゃん、ごめん!君の机の中探らせてもらうよ!

机の上には写真が飾られていた

ロバートさん、エレナさん、ポポ、そしてカトレアちゃんが映っていた

みんな幸せそうに映っている

昨日の雰囲気からとても仲のいい家族だったんだろう


引き出しの中を確認してみた

一冊の本が見つかった 表紙には【日記】と記されている

罪悪感があるけどこれはカトレアちゃんを知るのに一番の近道

ごめんね、カトレアちゃん、見させてもらうよ。


中にはカトレアちゃんの人生が記されていた

一日一日しっかりと日記を読んでいく

すると少しずつカトレアちゃんの姿が浮かんでくる


彼女は毎日チェルシーでお手伝いをしていた、極度の人見知りだったっぽく主に部屋の清掃やキッチンの手伝い、納屋の掃除が担当

サザンカという子の名前がよく出てくる。その少女とは親友みたいでよく町はずれの林で遊んでいたらしい

そして人見知りのカトレアちゃんは他の子となかなか仲良くなれなかったらしく

町の男の子たちにからかわれていたみたいだ

昨日の生物 ポポの名前もよく出てくる


日記を半分ほど読んだところでエレナさんが呼びに来て朝食になった



まとめられずなかなか進展がなく申し訳ないです(T_T)

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