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枕の下に 希望の上に(6)

レンズ

積まれた記憶

二つ折りにして

切り出して行く

途中で間違ってしまえば

そこだけ

歪な模様に変わる

広げた時に

それでも良かったと

言えるだろうか




間違えた物は

取り返すだけじゃない

それが

そこに有って良いように

他の配置を

変えてあげれば良い

全部を知る事は

直ぐには出来ない

けれど

明日死んでも良いくらいに

歳を取ったら

良かったで終わる

頑張ったと

自らの口から言えるだろう




広角レンズの目を持って

全ての配置を変えて行く

遠くまで写るように

遠くまで見えるように

広角レンズの目を持って

接写してんじゃねぇよ

近くを撮るには

レンズを変える物だ

そうじゃなきゃ

目の前に居る人の後ろまで

見えないんだからさ

自分自身までも

そんな目で見る気か




目標は大事

夢や希望はあるだけ並べて

一つ一つ歩いて行く

潰れるなんて

気がつかなければ

潰れやしない

形振り構わず

進んだ先で

笑っているなら

それで良いや




近くにある出っ張りが

身体に影響を与えようと

見えない足元の石で

心が削られようと

進むべき道は決まっている

それが信念

漫画のキャラクターに

教えられた事を

鵜呑みにするんじゃなくて

結局は

自分で決めた心情を持って

構成されているんだ

辿り着いた先の先でも

笑っている為には

それが必要なんだ

自信という言葉を

自らの口から言えるから




望遠レンズの目を持って

一つの目的地へと向かう

近くはわからないけれど

身体は傷つくけれど

望遠レンズの目を持って

限界まで見据えるんだ

遠慮なんかしていたら

あの目的地へ

辿り着がないんだからさ

自分自身を

信用しない気なのか




魚眼レンズの酩酊 酩酊

たまにはあるさ

どうしても

何処も見たくなくて

ただ街の中で

フラフラしている

魚眼レンズの行進 行進

いつもとは違って

馬鹿みたいになりたくて

路上で寝てみたり

街角で吐いてみたり

魚眼レンズを付け替えれば

何であんな事したのか

わからないけれど




マクロレンズの反省 反省

駄目な日が

一生でどれだけあると思う?

忘れてしまえば

カウントされない

結局は都合の良い

反省なのさ

マクロレンズの愛情 愛情

細かい所を補修できるか

針の穴も写るのだから

簡単だろう

レンズの付け替えが

面倒だから

見ないようにしているのか

それで

周りから人が消えるなら

仕方ないだろうな




標準レンズの目を持って

それで良いかと問い直すのさ

簡単に把握できる距離

簡単に見える距離

標準レンズの目を持って

それで良いと決めるのさ

微調整する空間

微調整する目的地

それで良いのさ

必要な時間だ

自分自身を

そこへ置く為に

一番良い場所で

見たい物があるなら

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