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フィフスグラウンド戦記外伝 黒死蝶48

「こちらユーリ小隊。

前方、雲多数。

視界不良。

が、針路維持のまま前進する」

「こちらバルム中隊。

了解、もう間も無く合流予定。

貴隊をレーダーにて確認した。

敵機を目視次第、攻撃を開始せよ」

俺の機体のレーダーモニターにも各々の機体と位置情報が表示される。

先行しているユーリ小隊の背後からバルム中隊が追従しているようだ。

「ユーリ隊、了解。

各機、編隊を維持し」

と、突然通信がノイズによって遮られる。

「どうした、ユーリ小隊。

応答せよ」

「くそ!

敵襲です!隊長機、墜落!

繰り返す、隊長機、墜落!」

「落ち着け、貴官が指揮を引き継げ」

返事は無かった。

代わりにノイズ音が入ってくる。

と、同時にレーダー映っていたユーリ小隊の表示が消えていた。

バルム中隊隊長の声からも緊張が伝わって来る。

こうなるとは思ってもいなかったのだろう。

「各機周囲を警戒せよ。

シールド展開。

緊急通信。

周囲の編隊に通達。

座標306・592にて会敵。

至急援護を求む」

「こちらヴェルト小隊。

既に向かっている」

俺は落ち着かせる様に静かに答える。

「黒死蝶か。

心強い、感謝する」

「感謝は無事に帰ってから頼む」

「了解」

俺は更にスロットルを捻り込む。

そして、シールドを機体全方面に展開させ臨戦態勢をとった。


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