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第一章 第二節

「俺だよ、白矢だ。白矢 雄平だ、ほら―――。」

翔太はいつの間にか雄平の手を取っていた。

「お、おい…手ェ離せよ…翔太」

翔太は「あ、ゴメン!」と言って手を離した。「久し振りに会ったからついつい…」

「はははwwでも何時ぶりだろうな…」そして翔太は今、東京に住んでいること、東京の高校の鉄道研究会に所属していることを雄平に話した。

「相変わらず鉄道好きなんだな…」

「当たり前でしょ(笑)ところでなんでここ来るって分かったの??」

「あ?暇だからブラブラしてただけだぞ?」

「え?バスケ部は…??」

「今日サボってきた…」

「え?行かなくてい―――」

「良いんだ。俺、今の部活嫌だから…」

「…。」そして、翔太も驚く一言を言った。

「俺も最近鉄道に興味を持ってきてるから…」

「そ…そうなの!?んで、なに鉄??」と言った瞬間に721系のエアポート編成が警笛を吹鳴しながら通った。すると、

「ん、今のは721のエアポ編成だな。うーんと警笛からして…F-3123+3222か?」と、物凄いこと(?)を言ってたので翔太は聴いてみることにした。

「雄平って…音鉄?」

「そうだけど…お前は前から撮り鉄だよな」

「うん。」

「じゃあ…ここに何時までいるの?行きたいところがあるなら俺も付いてくけど…。」

「もうすこし工場観察してから苗穂ストレートかな…でも良いの?僕17時には札幌に戻らないといけないんだよ?」

「別に良いよ…俺、苗穂に住んでるし。」

「そっか…じゃ、撮るか!!」

「俺も録ろう…っと」と様々な列車の写真を撮り、16時になって翔太が「スト行こう!!」と言って苗穂駅から白石方へちょっと歩いた所にある直線区間、通称苗穂ストレートへ。

途中、雄平が

「カシオペア来るかなぁ…?」と言ってきたので時刻表を開いた。今日は土曜日。注記には"札幌発月・水・土曜日運転"と書いてあった。

「今日カシオペアあるよ」と言った。すると雄平が

「カシオペアは動画録って編集するから…」

「あらそう(´・ω・`)」翔太も三脚とビデオカメラを持ってきているので録画をすることにした。しかし…

「うわっ…とかち来る…被らないよな…」

「俺は2つエンジン音録れるから良いけど…お前、写真だしなぁ…」

「そうなんだよねぇ…」

と、迷っているうちにカシオペアの発車時間、16:12になった。

と、同時に苗穂駅の接近放送が聞こえてきた。

「お、とかち来たな」と言い、マイクを向ける雄平。翔太もカメラを構える。

"カシャカシャ…"翔太のカメラの連写するシャッター音が聞こえる。

とかちが走っていった後にすぐ、今度は苗穂駅の方に三脚とビデオカメラをセット。今度はカシオペアを狙う。雄平も三脚を立ててカシオペアを待っている。

"ピイィィイイ━━…"とDD51の空気笛が聞こえる。どうやら苗穂駅に差し掛かったようだ。

雄平も翔太もカメラに集中する。翔太のカメラのシャッター音が再び響く。雄平はカメラを移動させる。横をカシオペアが通過する。レールの繋ぎ目の音が響く。余韻に浸りつつ翔太はバックショットも連写。雄平は完全に見えなくなるまでカメラでカシオペアを追っていた。

そして雄平が一言。

「やっぱりカシは凄いなぁ…」

「そうだねぇ…やっぱり寝台にはDD51が似合うなぁ…」

と言い、写真を雄平に見せる。

「うおっ、凄げぇ…何だこの迫力のある写真は…」

「雄平の動画だって凄いよ…」と、見せ合い、大笑いする。

「やっぱり鉄道は最高だな!!」と二人で言い合う。その後も色々と写真や動画を撮っているとやっぱり楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。

「もう17時かぁ…そろそろ札幌駅に戻らなきゃ…」

「札幌駅でなにすんの?」

「ラーメンでも食べて、ホテルでのんびりと電車でも見てるよ…」と、翔太は答えた。すると、

「ラーメン一緒に食う?」と雄平が言ってきた。「どうせ外で食べる予定だったし。どうせラーメンったって"らーめん共和国"だろ?」

「ま…まぁ、ね…」

苗穂駅の改札を抜け、ホームへ。乗車するのは17:07発手稲行き238M普通列車。時刻表を見ながら…あ。

「そう言えば北斗星もあるんだった…」

「え??マジで!?」北斗星のことは二人ともけろっと忘れてしまっていた。

「撮ってく…?」

「当たり前よ(笑)」と言うことで二人はホームの端へ移動して三脚を立てる。すると接近放送が流れた。

「やべっ。エアポだ」翔太はカメラを構えた。雄平はマイクを線路へ向ける。

通過していった編成は…

「F-5001とF-1009かよ!?」なんと稀少車のF-1009が運用に入っていた。

エアポートが通過してすぐに238M普通列車が入ってくる。編成は731系G-107編成で、今日は少し遅れているようだ。731特有の"キィィ━━ッッッ…"と言うブレーキ音が聞こえる。翔太は耳を塞いだ。「相変わらずブレーキ音酷いな…」

「あと少しでトセイか…」

「本当、忘れてたもんな…」もう一本普通列車がやって来るが、さっきと同じ731系だったので翔太は撮影をしなかった。

さらに4分後、普通列車が来た。

「本当はこれに乗らないとヤバイんだけど、良いか…」と普通列車を見送ってやって来る北斗星に集中した。

その数分後に接近放送が流れる。雄平はビデオカメラを準備して翔太はカメラを再び構える。近づいてくるブルトレ最後の生き残り、北斗星。翔太はお決まりのように連写する。空気笛が鳴り響く。列車がホームを通過する。

雄平はカシオペアの時と同じように後尾車が見えなくなるまでカメラで追った。

「やっぱりブルトレは凄いよなぁ…」と雄平が呟く。翔太はそうだよなぁ…と心の中で思った。

次の列車が来るまで10分程あったが、二人で苗穂運転区を見ているとあっという間に列車が到着する時間になっていた。

やって来た列車は小樽行き242M普通列車。時間は17:30。定着だ。

編成は733系の試作車とも言うべきであろう735系。そのトップナンバー編成とも言えるA-101編成だった。

しかし車内は満員。二人は身をくねらせてなんとか列車に乗ることができた。

「帰宅列車かよ…これ」と雄平。

「そうらしいね…」すぐにドアが閉まり、発車。座席には若い人が座っていて、化粧品なのか香水なのかよく分からない匂いがしていた。それなのに平然とスマホを弄っている人を見ていると、「何でこの匂い平気なんだろ…」と考えてしまう。しかし、札幌までは僅か4分。少しの辛抱だと思い、列車に揺られていた。

17:34。札幌駅に定時で到着する。二人はホームへ真っ先に降り、深呼吸をした。

数回深呼吸をしたあと、改札を抜けてESTAにあるらーめん共和国へと向かった。

「にしても相変わらず良い匂いだなぁ…」

「車内とは全然違うな」と、喋りながら近くにあったラーメン屋へ入った。

「何にする?今日は奢ってやるよ」と雄平。

「い、良いのか?」

「あぁ、別に良いよ。久し振りに一緒に食うんだから。」

「あ…ありがとう…」

「んで、何にする?」

「そうだなぁ…」とメニューを見る。お、あったあった…

「何時もので良いかな」

「お前、本当好きだなぁ…あ、すみませーん」と雄平は店員を呼んだ。

「お決まりですか?」

「醤油ラーメンと塩ラーメン、あとライス2つお願いします」

「醤油と塩、それにライス2つですね。少々お待ちを~」と、翔太にちょっとした疑問が浮かんだ。

「何で僕の好きな味知ってんの?」

「あ?お前、学校の自主研でラーメン食べに行ったときとかいっつも塩ラーメンばっかり頼んでたじゃん。」

「お…覚えてたの」

と、会話をしているとラーメンが来た。良い匂いがする。

「そんじゃっ、いただきま~す」「いただきます」と、鉄道の話をしながらゆっくりとラーメンをすすった。


「やっぱり誰かと食うと旨いよな」

「そうだよね」と、ラーメン屋から札幌駅へ雄平を見送りに行く途中、会話をしていた。すると、

「あ、そうだ。明日由依来るんだってな」

「何で知ってるの?」

「いや…由依からメール来てさ、ほら」と雄平は携帯電話の画面を見せる。そこには

"明日翔太君に会えるよー!!!すっごく楽しみー!!!!!!!"とメールの本文が書いてあった。

「お前が転校してった後、元気もなくて凄く寂しそうにしてたからなぁ…」

「そうなんだ…」由依とは中学の時のお別れ会以降、会っていない。もちろん電話も掛けていない。内心、翔太も実際は"由依に会える!!"と喜んでいた。でも…

「ま、久し振りに会うんだから少しはイチャイt…」

「そ…そんなことっ、するわけ無いだろ!!」

「ふふっ…アハハハっっ…翔太、お前、顔真っ赤だぞ??」イーヒヒッッ!!おもしれー!!と、改札口で爆笑する雄平。翔太は釣られて雄平と一緒に爆笑した。

「アハハッ…じ、じゃーな、翔太。由依と仲良くな…フフッ」

「う…うん、雄平も、元気でね」と雄平と別れ、翔太はホテルへと向かった。



第一章 第三節へ続く。

とりあえず第二節です。ってか最早原作(実際に書いてたへっぽこ文章)と全く違う部分を出してますww

原作だと北斗星は撮ってないですが、時間が定期の頃の北斗星発車時刻に迫ってたので入れることにしました。

他にもチマチマと変えてるところはありますが、そこはまた別の機会に…(解説するとは言っていないw


そして相変わらず読みにくいですよね…すみません


では、第二章 第一節をお楽しみに。ではでは~( ゜∀゜)ノシ

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