プロローグ4
前書き
ああ、えーと、アハハ、フフフ(作者は故障しています)
戦争孤児だったが、拾われた人が良かった。
その人のおかげで、無事に成人することができた。そして養父となってくれた人が軍人だったから、軍人になった。
それだけだった。
「お兄ちゃん」と、闇の中で声がした。
義理の兄弟たちは多かった。
養父となってくれた人は、自分だけでなく、他にも多くの虎児を引き取っていた。自分が生まれた場所では、戦争が当たり前だった。そして戦いのせいで食べ物がなく、街でもどこでも、飢えて死んだ人間がどこにでもいた。
大人も老人も子供も、生まれたばかり赤子でさえ、転がって死んでいるような世界だった。
そんな中で、義理とはいえ多くの兄弟がいたのは楽しいことだった。
それに、養父だった人の実の娘には、アリサという女の子がいた。自分よりも年下だったが、よく懐いていてくれて……
ふと、闇の中でアリサの声を聴いた気がした。
だが、彼女の姿はどこにもなく、周囲には暗い闇が広がるだけだった。
そして次に現れたのは、荒れ果てた町や村の姿だった。
戦火に覆われ、いまだに炎が酸くぶっている建物のの数々。
もしかすればこれが自分の故郷なのかもしれない。ろくでもないところだが、それでもこんな場所ですら恋しく思う。
何もないのに比べれば、まだ何かが残っているだけましだ。
だが、やがて闇の帳が覆いその光景は黒い煤の塊へとなっていく、消え去った。
妹の声も、どこか彼方に、黒い煤とともに、消え去って行った。
なにものも、残りはしない。
闇すらもない、ただ透明な世界が広がり続ける。
あとがきの時間だよ~
『
Q.今回の話いらなくねぇ?
A.書いちまったもんは仕方ねえ
】
はい、とまあ今回の話は書いてしまったから仕方ないという感じで載せちゃいました。
この内容が今後の物語に影響するかどうかは、書いている私もよくわかりません。(ものすごく適当ですね~)
ちなみにプロローグに関しては今回でおしまいで、次回から一章に入っていきます。