第91話 真奈美と瑠莉奈のパーティーとの初邂逅
4層攻略とオーク肉のうまさに感動した次の日。
俺はシエルとシラユキと共に扇風機で涼んでいた。
最高気温が30℃。めっちゃ暑い。元気なのはナイトだけだ。
オニキスはいつも通りである。
いつの間にか夏になったんだなと実感するよ。
これまでバタバタな歩みだったからな。
シエルに出会ってスキルに覚醒し、探索者に登録したら世界初のスキルで、
そのあとすぐにオニキスに出会って、ダンジョンをどんどん挑むようになっていたら、裏庭からシラユキと出会うことができ、スパスタに所属したと思ったら、
ダンジョン攻略中に隠し部屋から卵が見つかってナイトが生まれ、
その間、協会と追いかけっこみたいな形だったからな。
それが終わったと思ったら高校の先輩がストーカーされていてかくまうことになるなんてな。
・・・これが今日までの約4カ月で起きた出来事だから、改めて濃ゆかったと思わざるを得ないだろう。
「・・・暑いな」
・・・ヒン
・・・ワフ
俺とシエルにシラユキは完全にダウンしている。
今まで暑さを感じることはなかったのに急に感じるようになったな。
それにしても・・・
「ナイトは元気だね」
ピィィィ!!
と元気に外を飛び回っているナイトを見て、本当にこの子は元気だなぁと思う。
これが冬になったらどうなるんだろうな・・・ってナイトは体に炎を纏わせたりするし、寒さに強いのかもしれないな。
「オニキスは全然平気なんだな」
ぽよんぽよん!!
オニキスは弾みながら元気であることを証明している。
どうやらオニキスは暑さ寒さに平気みたいだ。そういえば、バーベキューの時に普通に焼いていた当たり、本当に平気なんだろうな。
「明日は・・・ダンジョンに行くけど、オニキスとナイトを連れて行こうか。シエルとシラユキは暑さでダウンしているし」
ワフ・・・
ヒン・・・
今も、シラユキが桶の中に生み出した氷に2体一緒に張り付いている。
ちなみに、ダンジョンは節目の階層(5層ごと)に変化するらしく、気温は変わるので
これに一番適用しないといけないのは俺なのだろうな。・・・6層からはどうなるんだろうな?
と考えながら、シエルとシラユキにアイスを渡し、一緒に食べつつ休みを満喫するのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次の日。
俺は甲府ギルドに到着し、パーティーの作戦会議用の部屋に入って真奈美たちを待った。すると・・・
「すいません優馬さん。遅れました」
「全然時間通りだから、俺が早いだけだし」
「優兄早かったね」
「俺は岐阜からこっちに来ているからな。早めに出たんだよ」
と真奈美と瑠莉奈が入ってきて、その後ろから女の子が3人入ってきた。
「真奈美と瑠莉奈のパーティーメンバーかな?」
「あっ!?ははい!!古川 亜理紗、16歳です」
「赤石 菜月です。よろしくお願いします。歳は同じ16です」
「私は柊 保奈美(ひいらぎ ほなみ )です!!瑠莉奈ちゃんと同じ15歳です」
「初めまして、真奈美と瑠莉奈がいつもお世話になっています。従姉妹の波多野優馬です」
と自己紹介をそこそこに3人は俺の肩に止まっているナイトをじっと見ていた。
「・・・ナイトが気になる感じかな?」
「ってことはやっぱりそうだよ菜月ちゃん」
「本当にユニモンチャンネルさんなんですね」
「うわ~~~可愛い!!」
ピィ?
と肩に止まっているナイトを手のひらに乗せて机の上に下した。それをじっくり見ている3人。真奈美と瑠莉奈はというと
「・・・どうして2人は正座しているんだ?」
「反省の意味を込めて」
「優兄の情報を勝手に言ってしまった罰だから」
・・・実際、こればっかりは何にも言えない。
「今日はナイトちゃんだけなんですか?」
「後・・・オニキス。リュックの中の居心地が好きだったけ?」
ぽよん
とオニキスがリュックの中から出てきた。
そうなんだよね。オニキスの新しく分かったこと。それはリュックの中が居心地がいいのか入っていることが多い。それと俺に担がれていくの好きなんだと。
「これがオニキス君・・本当に真っ黒だ」
「触っていいの?」
ぽよん
「・・・ひんやりしている」
「ぷにぷにしてて可愛い」
と柊さんと赤石さんがオニキスを触り撫でている横で古川さんが俺に聞いてきた。
「シエルちゃんとシラユキちゃんはいないんですね」
「暑さにダウンしているみたいだからね。今日も氷の上でグデ~~~ンとしているじゃないかな?」
「何それ可愛い」
「古川さん?」
「・・・はっ!?そうじゃなくて、実はお願いしたいことがありまして」
「お願い?」
あれ、何かデジャブを感じるぞ?
「私たちと一緒にダンジョンに潜ってもらえませんか!!」
うん、まさかまさかだよ。
なんで俺なんかに頼るのかな?




