第90話 4層攻略お祝いと5層に挑む
4層攻略が終わった俺はダンジョンから戻ってきて換金しているところだ。
シエルたちと一緒に受付のところに戻ってくると人が一気にグルンとこっちを見てくる。こういう視線は本当に慣れないな。
受付で記録を残し(その際、自分たちがサインした色紙を飾ってくれていた。仕事速いな)、換金所に向かったのだが、
「・・・これはまた」
「オークの魔石はどうですか?」
「これ1つで中魔石で品質はBプラスなので14万円ですね。そして他の魔石も合わせると・・・これぐらいになりますね」
と見せてくれた査定金額は、38万4581円だった。
前より金額が低いのは、3層は複数ボス戦だったのに対し、4層ボスは1体だけだからな。それでもこの金額は良い稼ぎだと思わざる得ないでしょ。
「それと、オーク肉なのですが」
「これって、自分たちのものになるんですよね」
「はい。今回は約3㎏なので金額は90万円ですね」
「・・・半分は売ることにします」
「全部売ることもできますが?」
「この子たちが食いしん坊なので」
と鑑定所で話を終えた。
・・・まさか肉が90万円ってことは、100gは約3万はするってことだもんな。
今回半分の1.5㎏ってことで45万を受取ることができた。全部合わせると約80万の儲けである。オークの肉についてはドロップ品であるためか、結構貴重なんだと。
そして、とんでもなく美味のためか、買取がめっちゃ高騰しているらしい。
焼いたらどれぐらいうまいんだろうと思いつつ、ギルドを後にするのだった。
ちなみに、周りの人たちは俺の後を付いてきているシエルたちを見てほっこりしていたのであった。写真を撮っている人もいたので「写真を撮るのはかまいません。SNSにアップしても別に大丈夫ですが、いきなり抱き着いたり触るのはNGなので」
と言った瞬間、近くまで来て写真を撮ろうとした人たちが後ろのほうまで下がった。シエルたちに嫌われたくないようだな。
「これは・・・オフ会も考えないといけないのかな?」
と社長に言われたことを思い出しつつ、ギルドを後にするのだった。
その後、足立先輩に連絡を入れて取り調べが終わったことと、元いた会社の社長と話したんだとか。示談で済ませようと動いているみたいだが、どうやら訴えている人たちが続出しているみたいで示談はしない方向で話しているんだとか。
戻ってきてほしいともお願いされたみたいだが断ったらしい。
これからは東城さんの配信のサポートをやるんだと。
簡単に言えばマネージャーらしい。前のマネージャーが寿退社したみたいで空いていたんだと。
ホテルで1泊したら、東城さんに迎えに来てもらうことになったらしく、改めてお礼を言われ、後日にお礼品を持って行くと言われたのだった。
最初はいらないと言ったのだが、ここで渡さなかったら、ここまでよくしてくれた私が納得しないと言われたためだ。・・・めっちゃお願いって懇願されたからには断るわけにはいかないだろう。
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岐阜の家に戻ってきた俺がまず始めにやったのは、お留守番をしてくれたオニキスを撫でることだった。
「ありがとうなオニキス。家の中くまなく掃除してくれたみたいだな」
ぽよん♪
「本当にありがとうな」ナデナデ
玄関開けた時にはいたのだが、どうやら俺たちが帰ってくる10分前から待っていたみたいだ。いつも本当にありがとうな。
「次のダンジョンに潜る際は連れて行くからな。その時はよろしく頼むぞ」
ぽぽよん!!
とオニキスを構い倒し(その際、シエルも「自分も撫でて!!」と突っ込んできた)、
ナイトがシラユキが寝ている背中に寄り添うように寝ているのを無音カメラで撮ってSNSに投稿し(投稿して10分で10万いいねを貰った)、夕方にオーク肉を焼いてみた。
ジュワワワ~~~
という音と共に、いいにおいが充満している。
これは・・・焼いただけで分かる。絶対においしいやつだ。
とオーク肉を焼いていた時、電話が鳴った。
電話の相手は・・・瑠莉奈だった。
「どうした瑠莉奈?」
『実は・・・私たちと優兄の関係性が友達にバレちゃったんだよね』
「そうなのか?」
『瑠莉奈が自爆しただけでしょ』
「真奈美もいるのか・・・って自爆?」
一度肉を焼くのを止めて(いい肉を焦がしたくない)、俺は瑠莉奈たちの話を聞いた。
どうやら瑠莉奈のうっかりでバレちゃったみたいだ。
『本当はすぐに謝ろうと連絡を入れようとしたけど、その後にナイトちゃんの卵を発見して、引越しとか会社に所属とかしていてドタバタしていたから連絡は後で入れようと話をしてたんだよ』
「そうだったのか。別にメールでもよかったんだがな」
『『あ・・・』』
「完全に抜けていたな」
『それで一度優兄に会って話したいって言ってさ』
「それはまた・・・ってここまで来るのか?」
『優兄って明日は休みなの?』
「明日は休んで、明後日にダンジョン5層に行こうかと思っているが」
『『・・・』』
「どうした?」
『優兄が私たちの記録を超えているからびっくりしているだけだよ』
『私たちはまだ3層ですからね』
「それは・・・ガンバレというしかないな」
と話しつつ、明後日に真奈美と瑠莉奈が所属しているパーティーと会うことが決まるのだった。
ところでオーク肉を焼いて食べたのだが・・・これは市販の肉はもう食えないぐらいうまかった。食べた瞬間肉汁がヤバい。柔らかくて食べて3回噛んだらなくなったぞ。シエルたちも一緒に喜びながら食べるのだった。
食いきれなかった分は冷凍保存しておこうっと。




