第77話 初のコラボ。その相手は・・・
「どうも!!ダンジョン配信者の東城アカネです!!そして・・・」
「どうも!!同じくダンジョン配信者のユニモンチャンネルです!!」
「いや~~~やっとコラボが実現しましたよ」
「何か・・・本当にすいません」
「いえいえ。仕方のないことですから」
というわけでコラボ配信。その相手は。
スパスタで一番売れている、登録者数が最近280万人を突破した
『東城アカネ』さんだ。
彼女のスキルは弓矢で、その狙撃の能力と気配を殺した隠密スタイルなのに、
本人の性格がめっちゃ明るいギャップでめっちゃ売れている。
ちなみに階級はB級だ。
『まさかのユニモンチャンネルとコラボとは』
『アカネちゃんとユニモンチャンネルの従魔たちの触れ合いが見れるかもよ』
『それを見にここへ来たんだよ俺たちは』
「コメントも盛り上がっていますよ」
「今回、俺はオマケですからね」
「そんなことないですよ」
『ユウが従魔をテイムしたから、出会えることができたんだから自信持てって』
「とコメントも言ってますから」
「それはありがたい」
このコメントで察しているかもしれないが、俺の「テイム」スキルは公表済みだ。
協会の治安も良くなっているし、話しても問題ないだろうとのことで。
最初に社長と秘書の流川さんに報告したら、2人とも目が点になったのを覚えているよ(流川さんの目が点になったのにはちょっと笑ったけど)。
「凄いですね。テイムスキルって世界で1人ですよね」
「言われてもピンとこないんですよね」
「しかも・・・シエルちゃんとの出会いが公園ってのは気になりますね」
『ほんとそれ』
『俺もユウがネットで開示した情報を見て嘘だろと思ったからな』
「実際本当なんですからね。シエルと名付けした瞬間にスキルを獲得したんですから。ねぇ~~~」
ヒヒ~~~ン!!
ちなみに、共鳴スキルはまだ公表していない。これも時期を見定めて公表することになっている。東城さんにも伝えていないよ。
「シエルちゃん。始めまして!!東城アカネです。よろしくね」
ヒンヒン♪
「触っていいんですか?」
「良いかシエル?」
ヒヒン
「いいそうですよ」
「ありがとうございます・・・うわ~~~ふわふわだ」
とシエルを撫でている東条さんの目がトロ~~ンとなっている。
やっぱりかわいいは正義だよな。
『可愛いと可愛いの共存だ』
『これは映えだな』
『その横でユウが他の従魔を撫でているのも見れるぞ』
「あっバレてた」
ぽよん♪
ワフ♪
ピィピィ♪
今俺たちがいるのは、長野ダンジョンだ。
俺はまだ来たことがないのと、俺と東条さんの家との中間に位置するらしい。
「しかし・・・まだユウさんはF級なんですね」
「元々、ランク自体に興味がなかったので」
「探索者になったのはシエルちゃんのためってことですか?」
「そうなりますね・・・ブラック企業に前は勤めていたので、癒しが欲しかったのもありますし」
「配信で何度か聞きましたよ。大変でしたね」
「上司の理不尽な仕事の押し付けが多かったですからね」
「スパスタはそんなことないので問題ないですよ。だから今日は思いっきり暴れましょう!!」
ヒヒ~~~ン!!
ぽ~よん!!
ワオ~~~ン!!
ピィ~~~!!
と東条さんの掛け声とともに俺の従魔たちも気合十分で声を出した。
『アカネちゃん張り切ってる』
『先輩らしいところを見せたいんだよきっと』
『どうしても見た目のせいで馬鹿にされていたからな』
そう、東城さんは年齢は俺と同じぐらいだが、女性の身長としては小さく146㎝だそうだ。それのせいで、事務所の後輩に舐められていたそうだ(その後、彼女の実力を目の当たりにした後輩たちが今までの態度を謝り、ファンになるんだとか)。
俺は元社会人でもあるからな。彼女は先輩で俺は後輩、舐めるわけにはいかないだろう。それに・・・
『コメントは削除されました』
『コメントは削除されました』
『コメントは削除されました』
ちょいちょいこういう書き込みが出てる。
大方、東城アカネとコラボしている俺を糾弾するコメントだろう。会社の人たちがモデレーターの権限として消してくれている。
「こういう人たちのせいで私たちの事務所って女性が多いんですよね」
「ファンに好かれている証明ですよ」
「だとしても、行き過ぎたファンは私は怖いですよ」
「・・・ストーカーとか注意してくださいよ」
「だから、シエルちゃんたちを見て癒されます!!」
「それなら思う存分見て癒されてください」
人気配信者は大変だなと思う俺だった。




