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ブラック企業の元社員ののんびり田舎生活~けどテイムしたモンスターが特殊でのんびりできねぇ!?~  作者: ドラゴロイド


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第8話 ギルド内がざわざわと

シエルの登録が完了し、自分の探索者登録を何とか完遂できた俺は、高橋さんから従魔に対する注意説明を受けた。


「つまり、シエルが人を殺してしまった場合殺処分になると・・・正当防衛の場合はどうなりますか?」

「正当防衛なら、相手が先に攻撃したことになりますから問題はありませんが」

「証拠がない場合は意味をなさないってことですよね」

「はい。それと同時に波多野さんに監督不行き届きが下されますね」

「そうなるとどうなりますか?」

「罰金100万と探索者資格の1年間の停止になります」

「・・・なるほど」


これは・・・シエルをしっかり教育しないと俺が犯罪者になるってことか・・・マジで躾をしないとだけど、


「シエルは人を襲うのかな」

ヒン?


俺が傾げながらシエルを見つめる。シエルも俺が傾げたのをまねして一緒に首を傾げた。可愛いの一言。


「・・・可愛い」ボソッ

「どうしましたか?」

「あぁ、何でもありませんよ」


高橋さんは慌てながら否定したが、何を言ったのか俺にはわからなかった。


「これが従魔専用のスカーフになります。外に出すときはこれを付けて外出してください」

「分かりました。シエル。こっちおいで」

ヒヒン♪


とシエルを呼んで抱えながら、首元に赤いスカーフを付けた。


「首に違和感はないか?」

ヒン!! フルフル

「そうか大丈夫か」


とシエルは首を縦に振っていたから大丈夫なんだろう。全身白に赤いスカーフはとても似合っている。


ヒヒーーン!!

「そうか。本当に嬉しいんだな」

「・・・あの~~~波多野さん?」

「はい?」

「シエルちゃんの言っていることが分かるんですか?」

「なんとなくですが」

「これって・・・スキルの力なのかしら?」


と高橋さんが考えていると、


ヒン?

「うっ!?・・・とても可愛いですよ」

ヒン・・・ヒン♪

「はぅ!?」


シエルの可愛さにノックアウトしたようだな。


「それでは今日はこれからどうしますか?」

「今日はこのまま帰ります。来週にダンジョンに挑もうかと」

「分かりました」


ということで家に帰ることになったのはいいが、


ざわざわ


「まぁこうなるよね?」

ヒン?

「帰るかシエル?」

ヒヒン♪


ということで、正面突破して車に向かうのだが。


「あれ、めっちゃ可愛くない?」

「ギャハハハハ!!おっさんがぬいぐるみ持ってきているぞ」

「・・・あのぬいぐるみ、スカーフ付けてない?」

「本当だ・・・って目が動いてるぞ!?」

「ってことはあの人の従魔ってこと!?」

「めっちゃうらやましい!!」


めっちゃギルド内がにぎやかになっているのを聞きつつ、嫉妬や懐疑の視線が刺さりながらも、そそくさと俺はシエルを抱っこて車のほうに向かい、帰路につくのだった。


「・・・これってネットに流出されないよね?」

ヒン?


そんな俺の心配は意味をなさなかったのは次の日の朝に分かるのだった。

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