第73話 緊急配信!!
「皆さん、お久しぶりです!!」
『お久!!』
『びっくりした。告知で緊急配信って出てたから』
『何か告知でもするのかな?』
現在、俺たちの配信を約5万人の人が見てくれている。
今、俺の肩にはナイトが止まっている。
膝の上にシラユキとシエルが。頭の上にオニキスが乗っている。
『ユウの周りが凄いな』
『めっちゃ仲がいいよね』
『可愛いなぁ~~~』
『ちょっとまて!!何か家の中がちょっと違くない?』
『ほんとだ!!』
気づいた人が出てきたな。
今回の配信については社長にも話を通していて、最初は反対されたが、
このままだと、協会の圧でまともにどんどん住めなくなる可能性が出てくると同時に
協会の横暴をこのままにするわけにもいかないと直談判した結果、最終的に許可を貰うことができたのだ。
「実は皆さんに報告があります・・それは、私たちが引っ越ししたことです」
『マジか!?』
『どうして引っ越しを?』
『住所は特定されていなかったよね?』
「はい。けど、自分の住所が山梨なのは特定されていますよね」
『あの掲示板ね』
『もう消えたけど、知っている人は知ってるもんね』
ヒンヒン!!
「どうしたシエル?」
ぽよん!!
「オニキスもか・・・そこまで怒っているんだな」
『怒ってる?』
『何かあったの?』
「それについて、今日は説明する配信になります。何で引っ越しをしたのか。そしてこの子達が怒っている理由を」
と一旦水を飲んでから、今の現状を話すことに。
「まず、引越しした理由は協会に所属させられる可能性があったからです」
『なるほど』
『何でなるほどなんですか?』
『最近、協会が結構ヤバいことで有名なのよ』
「はい。親友や幼馴染が探索者をやっているんですが、結構裏ではって感じなんですよね」
『探索者の中では有名な話だよな』
『実際圧とか掛けられたりするからな』
『全然知らなかった』
『協会ってそこまでヤバいんだ』
うん、同業者の人が何人か見てくれて、コメントで詳しい情報を書いてくれている。そのおかげで探索者じゃない人にも伝わっているな。
「ここ最近だと、甲府ギルドに自分の住所を教えてほしいと連絡があったそうで」
『完全にユウの従魔を狙っているよな』
『マスコットにでもするのかな?』
『ユウから取り上げる可能性もあるな』
『待って!!協会ってそこまでやるの!?』
「やるみたいですね。父親からも電話で連絡があったみたいですよ」
『標的にされてるじゃん。完全に』
『だから引越ししたのか?』
『引っ越しすれば分からんもんね』
「社長がいい物件を探してくれたみたいで本当に助かってます」
『流石社長!!』
『よっ!!日本一!!』
本当に社長には頭が上がらないよ。めっちゃ助かっているからな。
「引っ越し先の住所は社長と秘書の方しか知りません」
『完全に雲隠れだな』
『もしかして・・・今日の配信は?』
「そういうことですね。協会の横暴をこれ以上許すわけにはいかないってことですよ」
『遂にユニモンチャンネルも動くのか!?』
「って言っても、自分たちが行動したら、いちゃもんを付けて無理矢理来させようとする可能性もあるんですよね」
『今の協会ならやるな絶対に』
「しかも、出資しているのが政府ですからね。どうしようもないってのが現実です」
本当にそれなんだ。
協会のバックに政府がいるってのが増長している原因なのだ。
これもどうにかしたいが・・・まずやることは協会の重鎮たちを引きずり落とすことだ。この人たちはスキル未覚醒者だから、探索者の現状を知らないのだ。
そんな人達が協会のトップでいいのかという疑問を投げかける。
「外国と違って日本が探索者教育に遅れている理由にもつながるんですよね。
知らないから」
『それはそう』
『よく言った』
「だからこそ、協会をどうにかするためにもこのことを拡散してほしいんです!!」
『拡散するのか?』
「世の中には探索者の現状を知らない人の方が多いんですよ。テレビとかで流れているのは一部の探索者だけで、実際の生活を結構切り詰めている探索者が多いです」
『なるほどな』
『情報を知ることも1つの戦略だからな』
「はい。この配信を通して、協会に対して反抗・・・っとまでは言いませんが、
もう少し探索者に寄り添うように動いてほしいんですよね。自分たちの利益しか考えていないから」
『それを拡散して、協会が何か言ってくる可能性もあるんじゃ?』
「こっちの居場所も知られてはいないので大丈夫です。皆さんにお願いしたいのは拡散です」
『実際知らない人の方が多いからいいかもな』
『これを機に動くのもアリかもな』
最終的に俺の配信は17万人の人が見てくれたようだった。
配信終了後、俺の配信のことが拡散されていき、他の探索者にも伝わりどんどんことが大きくなっているみたいだ。
その中にはA・B級の探索者までもが現状を危惧している発言をしており、
ニュースにも取り上げられるようになった。
・・・もしかして、上手くいったのでは?




