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ブラック企業の元社員ののんびり田舎生活~けどテイムしたモンスターが特殊でのんびりできねぇ!?~  作者: ドラゴロイド


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第68話 共鳴スキルの実験

<共鳴>


俺の新しいスキルだ。

世界でまだ10人にも満たないレアスキルだと。


小夜さん曰く。

このスキルは基本魔導系のスキルを得た人に発現するんだとか。

今まで得た人は何かしらの属性魔法のスキルを持っていたと。

このスキルの特徴としては、発動した際に近くの魔導系スキル持ちの人と魔力が繋がり、その人の魔法を使用することができるんだとか。

魔力のパスみたいなものと思ってもらえればいいと思う。


・・・だとしたらなんで俺に発現したんだ?

俺ってRPGの職業的にテイマーだからか?

テイマーは後衛ポジションだしな。

自分がどれくらいの魔力を持っているかも分からないからな。


「どうして俺にこのスキルが?」

「・・・私にも見解つかないです」

「そうですよね」


かなり異質だと思う。


「共鳴は他の魔導系の人と魔力が繋がるってことは、

 魔力の消費も折半になるんですか?」

「そうなりますね」

「それって、魔力切れとか起きないんですか?」

「実際合ったケースもありますが、共鳴スキルを発動すると相手の魔力量を感じることができるため、魔力切れが起きる前にスキルを切れば問題はないかと思いますよ」

「なるほど」


それはいいこと聞いた・・・が、俺にこのスキルをどう活用しろと。

もしかして?


「これって、従魔との共鳴ってできるんですかね?」

「従魔とですか・・・それって」

「はい。俺の従魔たちは全員が魔導系の属性スキルを持っています」


そうなんだよね。

シエルは風と水。

オニキスは光。

シラユキは氷。

全員が属性の魔導系スキルを持っているのだ。


「・・・実際に聞いたことはないですね。従魔との共鳴は」

「やってみる価値はあると思うんですよ」

「・・・ただ、どうなるかってことですよね」

「従魔と実際に共鳴して、何かデメリットがあるのではってことですよね」


それを試すっていう意味でもやってみる価値はあると思うんだよね。

この共鳴がどんなスキルかを感じてみたいってのもあるし。

もし、これで戦えるようになれば・・・って思うんだよな。

前に変異種が出てきたときに、ほぼ牽制しかできなかった自分に実は腹立っていたし。


「実はシエルを今連れているんですよ」

ヒン

「もしかして・・・今からですか?」

「はい。実際に1度試してみて、もし体とかに支障がきたら封印するって感じで」

「・・・分かりました。優馬さんが覚悟を決めているなら何も言いません」

「ありがとうございます!!」

「ただ、デメリットがあった場合はすぐに戻ってきてください!!いいですね!!」

「はい!!」


ということでダンジョンにスキルの検証を兼ねて潜ることにした。


・・・・・・・・・・・・・・・・


ヒヒ~~~ン♪

「めっちゃ楽しそうだな?」

ヒン、ヒヒヒン!!

「そういえばそうだったな」


シエル曰く。俺と一緒に2人で潜るのがうれしいんだと。

オニキスが家族になるまでは2人でやっていたもんな。

それが、2か月前って信じられるか?


「何度も言うけど・・・本当に濃い時間だよな」

ヒン?

「今日は俺のスキルのお試し回だ。だから、モンスターが出てきても少し待ってくれよ」

ヒヒン!!


ということで一緒に歩く。

歩くって言っても、シエルは飛んでいるんだけどね。

本当楽しそうだな。

何かずっと見ていられるよ。この子の可愛さに。


ヒンヒヒン!!

「モンスターか?」


とここでようやくモンスターに。

ちなみに甲府ダンジョンの1層にいます。

お試しでね。


「ゴブリンが3体か・・・よし!!<共鳴>!!」


とスキル名を言った瞬間、俺とシエルの間にパスがつながる感じがした。

どうやら、魔導系のスキルを持つ従魔との共鳴はしっかりできるみたいだ。


ヒン?

「今、俺とシエルの魔力が繋がっているんだよ」

ヒン!?

「めっちゃ驚いている」

目が点になっていて可愛いなお前は。


「まずは魔法を撃ってみるか・・・<ウィンドボール>!!」

とシエルが良く使っている魔法。風の球体を生み出してゴブリンにぶつけてみた。

すると。


グギャ!?

「マジで一発で倒せるとは」

ヒン・・・


うん、まさか自分が魔法を撃てるようになると思わなんだ。

シエルもびっくりしているようだな。


「魔力が減った感じがするな・・・シエルもか?」

ヒン


コクっと頷く当たり、そこまで減った感じはないみたいだな。

それにこの感じは。


「体全身が軽いんだよな。もしかして、今まで調子が良かったのも?

 けど、魔力のパスみたいなのは感じていなかったんだがな?」


スキルが発現する前兆だったのかね?

分からないことはどうでもいいか。


「ちょっと実験」

ヒン?

「シエルの風魔法を剣に纏わせて・・・振る!!」


ビュン!!

ギャァ!?


「名付けて<ウィンドカッター>ってところかな」

ヒンヒン!!

「かっこいいって・・ありがとな」


風の斬撃を出すことができた。

・・・かまいたちみたいなものだよね。


「さてと・・・後試すのは解除だな」

ヒン?

「・・・スキル解除」


その瞬間、俺とシエルとの魔力のパスが途切れる感じがした。

・・・どうやら体に異常はないみたいだな。


「シエルは大丈夫か?」

ヒンヒヒ~~ン!!

「全然大丈夫・・・ってことはデメリットなしってことか」


これは・・・結構いいスキルなのでは?



共鳴スキル・・・魔導系のスキル持ちと魔力が繋がるスキル。

繋がった相手の魔法を使用でき、魔力の消費が折半になる。

ちなみに、この状態で自身の魔法スキルを使用した場合、折半にはならない。

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