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ブラック企業の元社員ののんびり田舎生活~けどテイムしたモンスターが特殊でのんびりできねぇ!?~  作者: ドラゴロイド


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第66話 社長が家に来た・・・何で?

のんびりとした配信から2日後。


「ここが波多野君と従魔たちの家なんだね」

「どうして社長が?」

「ごめんなさい。波多野さん」

「マジで済まんな優馬」

「流川さんに遥人」

「社長がな。どうもお前の従魔のことがお気に入りらしくてな」

「それと卵の件で一度訪問したいと聞かなくてですね」


あぁ~~~。社長がこんな感じで会社は大丈夫なのかな?

所属する会社を俺は間違えたのだろうか?


「それだけじゃないよ」

「だけって」

「協会がどうも怪しい動きをしているらしくてね」

「「「えっ!?」」」

「忠告も兼ねてここに来たんだよ」


マジか。その情報は大いに助かります!!


「会社に所属した優馬を狙っているんでしょうか?」

「今の協会はハッキリ言って終わっている人しかいないからね」

「ハッキリ言いすぎですよ」

「けど、怪しい動きってのは気になりますね」

「空君の言うとおりだよ。波多野君。本当に気を付けたほうがいい」

「協会の動きですね」

「あぁ」


と一度、俺が出したお茶を飲んでからこう言った。


「今の協会が最悪、君の従魔を危険モンスターとか言って保護という名の監視を付けたりする可能性だある」

「それは!?」

「優馬。これはマジで実際に有ったケースだ」

「そうなのか?」

「えぇ。前に狂化という戦闘時に高揚し身体能力を大幅に強化できるスキルを得た探索者を危険と言い保護したって話がありました」

「それで?」

「その探索者は完全に協会の犬にされているみたいです」


それが本当なら、その人はもう・・・


「死んではいないよ。けど、協会の監視という名のパワハラを受けてね。毎日ダンジョンに潜らされているみたいだ」

「・・・胸糞悪い話ですね」

「それがまかり通っているから、色んな所で動きはあるんだが、協会のバックには何がいると思う?」

「・・・まさか、政府ですか?」

「「正解(です)」」


マジか。どんなに不振を訴えても、政府とつながっているならばお金で買収されて意味をなさないってことか!?どうしようもないってことじゃんか。


「そういえば、翠から聞いたけど、確かS級探索者が動こうとしているんだろ?」

「相馬君ね」

「社長。知り合いなんですか?」

「えぇ。何度か一緒にダンジョンに潜ったことがあるの。正義感が強く、頼られたら断れない性格の人なのよね」

「相馬春雪さんですよね」

「けど・・・難しいでしょうね」

「それはどうしてですか?」


S級探索者が動いても意味をなさないのか?


「例えS級探索者が動いたとしても、向こうの方が汚い手を使ったりしたら後手に回るからね。それに」

「「それに?」」

「相馬君が動いても、向こうの方が権力は上よ」

「デモとかしたら、それを鎮圧する理由ができるからですよね」


結局八方ふさがりでしかないじゃないか!?


「出来るなら、後の3人のS級探索者を味方に付ければと思うけど、それも無理なのよね」

「どうしてですか?」

「そのうちの1人が協会所属なんですよ」

「・・・うわ」


絶対無理じゃん。

今の協会をどうすることもできないってのが現状なのか


「一応、私の方で牽制はしているが、それも何時まで持つかは分からない」

「社長でもですか?」

「そうだ。もしかしたら、向こうからこっちにくるためのアクションを起こす可能性もある。例えば、君に難癖をつけて従魔に攻撃してもらうように仕向けたりして、動画を加工することで、君の従魔が無差別に攻撃したっていう風に動画を流したりとかね」

「なっ!?」


そんなことさせるわけにはいかないじゃないか!!


「だから、君はどこのダンジョンに行くってことを言わないでほしいんだよ」

「・・・そうか!!言わなければ、自分がどこのダンジョンに挑もうとしているか協会も分かりませんもんね」

「なるほど」

「確かに!!」

「それでも、一部のリスナーとかが呟く可能性はあるがな」


それでも、可能性が低くなったと思えればましな方だろうな。


「協会が君たちを狙っていることは事実だ」

「はい」

「細川君は毎日波多野君と連絡を入れてほしい。波多野君は細川君を通して不審なことがあったらすぐに報告をお願いするよ」

「分かりました」

「空君。私たちは、物件を探そう」

「物件ですか?」

「協会がここを特定したときに、波多野君を避難できるように別の物件を探すのさ。波多野君は何か要望はあるかな?」

「・・・田舎ならどこでもお願いします。元々、ゆっくりのんびりするためにここに来たんで」

「分かった。じゃあすぐに行こうか」

「はい」


めっちゃ社長ができる人だ。

これは本当に頼もしい。


「社長があそこまでガチっているってことは、本当なのかもしれないからな」

「そうなのか」

「あぁ、お前も気を付けて行動しろよ。協会がいつここを特定するかも分からんからな」

「分かったよ」


協会と戦うことになるんかね?

ここにのんびりするために来たのに、いつの間にかヤバいことに巻き込まれていることに草も生えねえ。


ヒン?

ぽよん


「お前たち心配してくれてありがとな」


この子達も心配してくれている。

もう家族である以上、生活を脅かす脅威負けて堪るか!!

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― 新着の感想 ―
社長、せっかく来たのに従魔に会えてねーじゃん
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