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ブラック企業の元社員ののんびり田舎生活~けどテイムしたモンスターが特殊でのんびりできねぇ!?~  作者: ドラゴロイド


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第58話 会社での所属証明の配信を

こうしてスパークルスターへの所属が決まった俺に社長の三枝さんからある提案を受けた。


「せっかく所属が決まったから、ここで配信をしてみる?」

「ここでですか?」

「えぇ。あなたがスパスタ所属になりましたって配信すれば、他の企業や一番の脅威である協会から守れるからね」

「確かに・・・早めに自分が企業所属の配信者ってのを証明すれば、向こうも手が出しにくいってことですもんね」

「そうです。それに、今も協会が色々動いているみたいなので」

「マジですか?」


協会は早く年寄りたちがいなくならないと・・・でも、その跡継ぎとかも出てくるだろうし、マジで一新しないと変わらないだろうな。


「それじゃあ、5階のスタジオで早速撮ろうじゃないか」

「今は・・・誰も使っていませんね」

「波多野君」

「はい。なんでしょうか?」

「私たちの会社に所属している探索者は女性だけだ。初めての男性だからこそアンチが出てくるかもしれない。それでもやってくれるかな?」

「アンチですか」


確かに、女性の配信者はアイドルみたいにみられ、男性とのコラボとかではアンチがめっちゃ騒ぐと聞く。心無い言葉をどんどん配信中に送られて精神的に参った男性配信者もいる。


スパスタは女性配信者しかいない以上、男の俺は異端者だ。

彼女たちの過激なファンがアンチコメントを投げてくるだろうな。

だけどな・・・


「それなら大丈夫です。前職がブラック企業だったので、心無い言葉を言われるのに慣れていますから」

「それは・・・慣れないほうがいいと思いますよ」

「そうですよね・・・それと高校時代に少しもめ事が起きて、学校で嫌われ者になったことがあるので」

「・・・それは細川君から事前に聞いているが」

「遥人から聞いているなら早いですね」

「・・・細川君の話は本当なのですか?」

「嘘って言いたかったですよ。あんな事件は」


あの事件・・・高校時代、俺は痴漢冤罪をかけられたのだから。

マジであれは納得いかなかった。いきなり手を掴まれて「この人痴漢です!!」

はびっくりしたもんだ。その後、駅員さんに連れていかれて「したのか」と言われて「していない」を何度も繰り返したからな。

警察とのやり取りも同じでただ圧は強かった。

俺がやったと決めつけるような発言だったからな。

高校に連絡が入って、休学扱いだったよ。


その後、高校中に知られて後ろ指をさされるは女子からは汚物のような目で見られるはで、最悪退学になるかもしれなかったからな。

家族に健太と遥人と翠だけが信じてくれたんだよな。

良かったのは、警察の中にまともな人がいて、しっかり調査をしてくれて、微物検査で接触していないことが確認取れて、痴漢被害に遭った女性のスカートから俺の指紋が出てこなかったから1カ月で疑いが晴れたのは助かった。

これがもっとかかっていたらと思うと恐ろしいよ。

その後、教室内はぎすぎすとした空間で居づらかったが。


「それに比べたら、アンチのコメントぐらい何ともないですよ」

「・・・分かった。君を信じよう」


と社長からGOサインをいただいた俺は、流川さんと一緒にスタジオに向かった。


「社長は見に来ないんですね?」

「まだ仕事が残っていますから」

「なるほど?」

「社長は1人の探索者でもあり、B級なんです」

「B級は凄いですね」

「えぇ。後は可愛いものに目がないってところが欠点ですからね」

「そうなんですか」


それ以外は優秀ってことだろう。

凄いところに入ったもんだ。


「スタジオのセッティングはすでに社員の方で完了しているので、後は配信するだけです」

「ありがとうございます!!」


ということで、早速配信を始めることにした。

スタジオ・・・結構広いな。俺が前に東京で住んでいたアパートの5倍はあるぞ。


「SNSで今から緊急告知の回覧を出して・・・やるかシエル!!」

ヒヒン!!


ということで配信をスタートした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「みなさん。いきなりの配信で驚いていることでしょう」


『どうしたどうした?』

『いきなりの配信でびっくりだが』

『なぁ。ユウがいるところ見たことがあるぞ?』

『私も見たことある!!』


「今回、私は今まで無所属だったんですが、この度所属先が決まりました!!」


『マジか!?』

『どこだどこだ!?』

『・・・このスタジオ思い出した!!』

『どこだ!?』

『スパスタ所属の配信者が使っている会社のスタジオだよ!!』


「正解!!この度、私たちユニモンチャンネルはスパークルスターへの所属が決まりました!!」パチパチパチ


『スパスタか!!』

『おめでと!!』

『スパスタって女性だけしかいなくない?』

『アンチが湧くぞ絶対』


「アンチのコメントは効きませんよ。俺は3年もブラック企業で心無い言葉を浴びせられたと思っているんですか」


『そういえばユウはブラック企業が前職だったんだよな』

『そんなにヤバかったの?』


「えぇ。この話は次の配信でもしようかな?

今日はスパークルスターへの所属が決まったことの報告でした。

配信は自分のペースでいいと社長からも言われたので自分のペースでゆっくりやっていこうかと思います。なっ!!シエル」

ヒヒン♪


と配信はわずか10分で終了した。

今日は所属が決まったことの報告だから長くはしなかったが、やっぱりコメントの方でちらちらアンチのコメントがあるな。


「すべての見ている視聴者が味方じゃないけど、頑張ろうな」

ヒヒ~~ン!!


こうして、スパスタ所属の探索配信者になった俺は新しいスタートを切るのだった。


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― 新着の感想 ―
自分もゲームで晒されてたらしいけど全く効かなかったね  現場見てないのに回数数えられてた方を賞賛したくらいだったかな
「アンチのコメントは効きませんよ。俺は3年もブラック企業で心無い言葉を浴びせられたと思っているんですか」 ブラック企業に日本語能力破壊されててくさ
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