第44話 家でバーベキュー?
すいません。
感想で話数が飛んでいることに今気づきました。
44~47話を連続で投稿します!!
指摘していただき本当にありがとうございます。
何とか静岡のギルドから自宅に戻ってきた俺はのんびりしていた。
「何か、一気に疲れがきたな」
居間でだら~~~っとなっていた俺にシエルが飛びついてきた。
ヒ~~~ン!!
「シエル。楽しかったか?」
ヒン♪
「そっか。それは良かった」
本当にダンジョンが好きだよな。
飛びついてきたシエルの頭を撫でながら、今日の晩飯をどうしようか考えた。
「・・・今日稼いだ5万でなんかしたいよな」
ここに引越ししたお祝いとかもやっていないからな。
ここは一つ派手にも使ってもばちは当たらんだろ。
「シエル。オニキス。今日の夜はぱぁ~~~っとやるか」
ヒン?
ぽよん?
俺のお腹に乗っているシエルを抱え、ゴロゴロと密かに掃除していたオニキス
(帰ってきてから、早々に掃除をしていたようだ。マジで感謝!!)に今日の晩飯は豪華にすることを伝えた。
「ただ、何を食べようかな・・・」
何にしようか悩むな。寿司にしようかな?けど、肉も捨てがたいよな。
・・・そういえば、高校の時にここで親戚一同でバーベキューをしたような?
確か、この家の裏庭の倉庫に・・・ってあった。
使えるかどうか確認・・・問題なさそうだな。
網がちょっと焦げているから、それさえ変えればできるな。
「よし、今日の夜はみんなでバーベキューだ!!」
ヒン?
ぽよん?
「そういえば、お前たちはバーベキューが分からんよな。
簡単に言えば、外で肉や野菜とかの食材を焼いてみんなで食べることだ」
ヒン!!
ぽよん!!
そう言った瞬間、シエルもオニキスもめっちゃ興奮していた。
どうやら、バーベキューに賛成みたいだな。
「他に人を呼びたいが・・・秘密を知っている人に連絡してみるか」
とシエルたちを知っているメンツに連絡を入れるのだった。
・・・・・・・・・・・・・
「まさか、連絡を入れたメンツ全員が参加オッケーだとは」
「そりゃタダメシだし」
「おいしい肉を食べれると聞いてな」
「お父さんの説得が一番疲れたけどね」
「瑠莉奈の言葉で余計長引いたでしょ」
と話をかけた、翠、健太、真奈美に瑠莉奈、受付嬢の高橋さんの5人が集まった。
「このメンツだけか、今のところ話しているのは?」
「そんな感じかな」
「まさか、健太の方が先に気づいていたなんて」
「掲示板に載っていた写真の手の傷でピンときたからな」
マジでそれだけで気づいたこいつが一番おかしい。
「あの~~~波多野さん」
「どうして縮こまっているんですか?高橋さん」
「こんな身内の中で私だけ部外者なのですが」
「いつも迷惑をかけていますし、お詫びも兼ねているので気にしないでください」
「そうですか・・・ところで、静岡のダンジョンは1層を突破していませんよね?」
「その約束を守っているので大丈夫です」
「それは良かったです」
めっちゃホッとしている。
ここで1層を突破したら、雷と説教が待っていただろうな。
「ほら!!優兄早く始めようよ」
「優馬さん。野菜切り終わりました」
「ありがとね。真奈美ちゃん。じゃあ全員コップを持って・・・乾杯!!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
ヒン!!
ぽよん!!
こうしてバーベキューがスタートした。
「なぁ優馬。この肉何円したんだ?」
「肉だけで大体1万弱しているからな」
「お前・・・お金は大丈夫か?」
「この子達がダンジョンをどんどん進むからさぁ。
甲府ダンジョンで稼いだ分を貯めて残しているよ」
「それなら大丈夫か」
と俺は健太と一緒にちびちび飲みながら、肉や野菜を焼いていた。
「めっちゃおいしいよ!!」
「本当においしいね」
「いい肉じゃない」
「脂がのっておいしいですね」
と女性陣もきゃぴきゃぴしながら食べていた。
ヒヒン♪
ぽよん♪
シエルとオニキスもご満悦のようだ。
「しかし、安全第一がモットーのお前がダンジョン配信をするとはな」
「それは俺が一番びっくりしているからな」
「従魔たちのおかげか?」
「そうだな。めっちゃ今が楽しいよ」
「そっか」
と焼いていたら、瑠莉奈がこっちにやってきた。
「優兄。食べてる?」
「おぅ。食べてるぞ」
「けど、ずっと焼いているよね。だから・・・あ~~~ん」
「「!?」」
「あら?」
「えっ~~~と、瑠莉奈さん?」
「早く!!」
「あ・・・あ~~~ん」ぱく
にやにや
めっちゃ隣がニヤニヤしているんだが・・・一発殴ってもいいか?
「えへへ。どう?」
「うん。おいしいよ」
「優馬さん!!わたしも」
「えっ?真奈美?」
「ユウ!!野菜も取りなさい!!」
「翠までどうしたんだ!?」
今度は真奈美と翠に迫られるのだった。
「優兄モテモテ」
「アイツは昔から、優しくて気配り上手だからモテてたんだよな」
「そうなんですね」
「高橋さんは行かないの?」
「私は後から行きますよ?今行くよりも、
後で1人になったところで行った方が印象が強いですからね」
「・・・この人は計画を練るタイプだな」
「お姉ちゃん。強敵がまた現れたよ」
と3人が話している間、真奈美と翠のあ~~~ん攻撃にタジタジするのだった。
その後、オニキスが触手を使って、肉や野菜を焼き始めたのに全員で驚くことになるのだった。器用過ぎない!?




