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ブラック企業の元社員ののんびり田舎生活~けどテイムしたモンスターが特殊でのんびりできねぇ!?~  作者: ドラゴロイド


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第33話 翠と従魔の初邂逅。そして配信活動について

従妹姉妹がバタバタと出て行ったあと、俺は翠と向き合いながら朝食を食べていた。


「ところで、もう1・2つぐらい聞きたいんだけど」

「何だ?」

「まず、ペットを飼ったの?」

「どうして?」

「だってあそこに」


と翠が指さしたところにはペット用の皿が置いていた。

・・・あっ!?従魔たちのことをすっかり忘れていた。

従姉妹たちがバタバタしていたのに起きてこないことは、

説明できる時間がつくれるからラッキーだ。

問題は・・・


「え~~~っとな。翠は口が堅いほう?」

「急にどうしたの?・・・もしかしてペットについておじさんたちに報告してないの?」

「報告していないっていうかできないのが正しいかな」

「できない?どういうことよ?」

「いずれは世間に発表しないといけないほどヤバい情報でもある」

「・・・だから、口が堅いかを聞いたわけね」

「あぁそうだ」

「・・・私は口は堅いほうよ。受付嬢もやっていたからね」


受付嬢は探索者の個人の情報を持っているため、機密事項を守れない人はすぐに弾かれる職業でもある。そこに勤めていた翠は信じてもいいよな。


「分かった。・・・こそこそしてないで出てきていいぞ」

「えっ?」

ひん

ぽよん

「馬のぬいぐるみが動いてる!?それに黒いスライム!?」


まぁ初見で見るとビックリするよな。

従妹たちは余り驚いていなかったからな。

これが普通の反応だろう。


「ユウ。この子達は」

「俺の従魔であり、世界でまだ未発見のモンスターだ」

「従魔!?それに未発見のモンスターって」

「ちな、俺のスキルも世界で唯一のスキルだ」

「・・・もう何も言えないわ」


俺は翠にこれまでの経緯を説明した。


「なるほどね。テイムのスキルにペガサスの子供?ブラックスライムって」

「親父たちに言えない理由は分かったか?」

「えぇ。これは言えないわよ」

「ペガサスのシエルにブラックスライムのオニキスだ」

「シエルちゃんにオニキス君?ちゃん?」

「スライムだし、両性だからどっちでもいいぞ」

「じゃあオニキス君で」

「シエルにオニキス。紹介するよ。俺の幼馴染の翠だ」

「翠よ。よろしくね」


シエルとオニキスは翠の方に近づき、シエルは匂いを嗅いでいい人なのを判断したのか抱き着いた。オニキスは触手を伸ばして握手を求めた。


「オニキス君。凄いわね」

「オニキスはしかも、光魔法が使えるんだよ」

「・・・ほんと?」

「あぁ」

「協会には報告していないのよね」

「うん。甲府ダンジョンの受付嬢の高橋さんが今のところ隠してくれているよ」

「それは正解ね」

「やっぱり?」


と俺が聞くと、翠は頷きながらこう言った。


「今の探索者協会は探索者を増やすことに躍起になっているからね。

それに最高攻略階層が国のブランドの一つにも今はなっているから。

特殊なスキルに特殊な従魔を手懐けているあなたは狙われるわよ絶対に」

「高橋さんには感謝しないとな。めっちゃ迷惑かけているし」

「迷惑って?」


と俺は今のダンジョン攻略について話した。


「合計3回の探索で、2層までのボスを従魔たちがいるとはいえソロで突破って」

「シエルもオニキスも戦闘狂でね」

「高橋さんに感謝したほうがいいわよ」

「次行くときは菓子折りを持って行こう」

「そうしたほうがいいわ」


マジで迷惑をかけているからな。

それぐらいはしないと罰が当たるね。


「そうだ。翠に相談したいことがあるんだ」

「相談って?」

「実は高橋さんから配信活動をしてみるのはいかがって言われてな」

「配信活動・・・確かに、あなたの従魔のファンを作れば、

 協会も強くは言えないわよね」

「そんなもんなのか?」

「だって、攻略を急かされて、配信活動が疎かになっちゃうと

ファンの人達が協会を叩く可能性が高いからね」

「なるほどな」

「攻略自体は興味ないんでしょ?」

「まぁな。ここに来たのもスローライフがしたいからって理由だし」

「なら、配信の時にそういう風に伝えれば、

向こうも強くは言ってこないと思うわよ。

個人事業だから自分がルールでもあるわけだからね」

「《《思う》》ってことは・・・」

「中には関係ないっていう人もいるからね

強硬手段に出る人も1人は絶対出てくるかもね」

「大きい組織は一枚岩じゃないもんな」


どうしようかなぁ~~~


「一応、もう一つの案としてはより強いモンスターをテイムするっていう方法もあるっちゃあるのかな」

「それもアリね。見た目が強いモンスターがいれば、自衛もできるし」

「俺自身が戦闘のスキルがないからな」

「それは問題は余りないんじゃない?」

「どうして?」

「だって、あなたを狙って殺したりしたら、テイムのスキルも切れて、従魔たちが暴れる可能性があるわけだし、それこそ配信活動も終わるわけだから、それこそ暴動が起きることだって」


なるほどねぇ・・・って余りってことは狙われる可能性はゼロじゃないんだよな?


「まぁ、今はまだ考える段階でいいと思うわ。

高橋さんと相談して決めるのが一番よ」

「それもそっか」


まぁ、配信活動はまだ考える段階でいいかもな。高橋さんが情報を止めてくれているわけだし。けど、いつかはバレるから、ある程度決めておいた方がいいかもな。


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