【なろう限定閑話】従魔たちの会話
これはオニキスを仲間にして1週間後の話。
『ねぇねぇ、オニキスに聞きたいことがあるんだけど』
『な~~に?』
『ご主人とどんな感じで出会ったの?』
『僕ね。普通のスライムと見た目が全然違うでしょ?』
『うん』
『そのせいで群れから出て行けって言われてね』
『同じスライムなのにひどい話だね』
『うん・・・・けどね』
とオニキスは一度優馬のほうを振り返った。
『そんな時にマスターに出会えたんだ』
『そうだったんだ』
『うん。マスターが仲間外れにされた僕に話しかけてくれたんだ』
『うれしかったんだね?』
『うん。水もくれてこの人はいい人だって。
・・・マスターに出会えなかったら討伐されていたからね』
『本当によかったね!!』
『うん!!僕にとってマスターは救世主なんだよ!!』
とオニキスは興奮しつつも、シエルに尋ねた。
『シエルのほうはマスターとの出会いはどんな感じだったの?』
『私はね。ダンジョンの外で出会ったんだ』
『どうして外に?』
『分からないんだ。ただね。ダンジョンにいたのは覚えているんだけど
急に目の前が真っ暗になったと思ったら外に出ていたんだよ』
『そんなことがあったんだ』
『右も左も分からなかったんだけど、そんなとき私を見つけてくれたのが』
『マスターだったってことだね』
『うん。鳴くことしかできなくて、凄い寂しかった私に光を与えてくれたんだ。
ご主人は私にとって命の恩人なんだ!!』
『・・・僕たちは似てるんだね』
『確かに!!』
とお互いが優馬との出会いを語り、最後は。
『これからもマスターのために頑張る!!』
『私も!!ご主人のために色々手伝う!!』
『お互い頑張ろうね!!』
『うん!!』
と2体が覚悟を決めている横で。
「シエルとオニキスは本当に仲良しだな」
と親のような目線で見る優馬なのであった。
カクヨムには投稿していないオリジナル閑話です。
ちなみに、優馬にはシエルたちの声は聞こえていません。
「ヒン」、「ぽよん」としか聞こえていないため、仲がいいなとしか思っていないです。
2体に愛されていることに気づいていないんですよね(鈍感体質なので)。




