第29話 高橋さんの雷と従姉妹襲来!?
2本目の投稿です!!
「・・・言い訳なら聞きましょうか?」
「・・・すいませんでした」
2層のボスを倒した後、3層への階段の隣にある転移ポータルで戻ってきた俺は高橋さんに怒られている真っ最中だった。
「私は言いましたよね?2層のボスには挑まないで下さいと」
「覚えています」
「なら、どうして挑んじゃったんですか!?」
「その~~~従魔たちが挑みたいってノリノリで」
「それを止めるのが主であるあなたの役目でしょうが!?」
「そうなんですけど・・・帰ろうって話になるとすっごい悲しい顔をするもんで」
「だとしても・・・甘やかしすぎるのも問題です!!」
「はい、本当にすいませんでした」
もう、土下座する勢いで謝っていますよ。
ちなみにシエルとオニキスはダンジョンに潜って興奮しすぎたのか疲れて寝ちゃっている。高橋さんの声にも反応していないほどぐっすり見たいだ。
「それで、今回も何か希少アイテムがドロップしたんですか?」
「いや、今回は魔石だけでしたよ」
「・・・本当ですか?」
「そこは嘘つきませんよ」
今回はレアドロップはなく、魔石だけだった。大きさが普通の魔石が大体5~10cmぐらいなのに対して、ハイコボルトの魔石は30cmぐらいの大きさだ。
「はぁ~~~これからどうしますか?」
「どうっと言いますと?」
「今は私が塞き止めているので探索者協会にまで情報はいっていませんが、それでも限界はあります。もし、他の探索者にいずれバレる可能性もあるんですよ」
「それで実は・・・」
ここで、俺は従妹姉妹と偶々ダンジョンに出会って、俺のスキルや従魔のことを話したことを伝えた。
「その子たちは信頼できるんですか?」
「身内であり、2人とも約束を破るような子ではないので」
「本当ですか?」
「・・・従姉妹の父親で俺にとって叔父さんにあたる人の職業が警察なので、約束とかを破ることに厳しいんですよ」
「それは・・・信頼してもいいですね」
めっちゃ怖い人だからな。親父はどっちかと言えば優しい雰囲気なのに、2個下の叔父さんは見た目がめっちゃ怖いからな。近所の子供に泣かれたって聞いたこともあるぐらいだし。
「いずれは優馬さんのスキルを報告しなくてはいけません・・・もし戦闘できることが分かったら、いろんな理由を使って東京に連れ出そうとするかもしれませんからね」
「そこまでなんですか?」
「東京は銀座・赤坂・秋葉原・新宿・渋谷ってダンジョンが多くて、年々探索者を増やそうとしているんです。特に深いところは魔石の純度や魔力保有量も大きいので依頼が山のようにあるんだとか」
「それは・・・」
「もし、あなたの従魔たちがそこまで行ける強さだったり、より強いモンスターをテイムしたら、何かしら理由を付けて東京に縛ろうとする上層部が現れる可能性は高いと思いますよ」
「・・・マジで気を付けたほうがいいですね」
「はい。そういう意味では配信活動はアリだと思いますよ」
「アリなんですか?」
マジで!?
「配信活動は個人事業になりますからね。リスナーを味方にできますから。それにもし強いモンスターをテイムして、配信活動で自分はダンジョン攻略に積極的ではないと言えば向こうとしても強くは言えませんからね。機嫌を損ねて国外に逃げられるのを恐れるので。最悪、弁護士を雇うこともできますから」
「・・・配信活動することで、認知されれば向こうも手が出しづらいってことですよね」
「はい」
もし配信活動が止まったら、協会が何かやったのかとネットが考える可能性が高いとのこと。前にも、希少なスキルを手に入れた探索者を協会が囲んだ結果、ストレスと不休で壊れたとネットで書かれていたのを思い出した。
「なので、そこのところは一考してもいいと思いますよ」
「分かりました」
「後・・・私の胃に穴をあけるようなことはしないことです。いいですね?」
「・・・はい」
と高橋さんとの会話を終了し、寝ているシエルたちを起こしてリュックの中に隠れてもらい、俺は鑑定所のところに向かおうとしたその時。
「優兄!!」
「瑠莉奈に真奈美?・・・待っていたのか?」
「うん」
「すいません。瑠莉奈が優馬さんと話がしたいって言って聞かなくて」
「何か聞きたいことがあるのか?」
「今日さ、優兄の家に泊まっていい?」
「はっ?」
何を言っているんだこの子は!?
今日確認したところ、
ランキングにこの小説が載っていました!!
注目度・・75位
日間総合 連載中・・・158位
日間ローファンタジー部門
すべて・・・31位
連載中・・・26位
ランキングに載ったことに驚いてリアルで絶句しました(笑)
これからも投稿していくので応援のほどよろしくお願いします!!




